今日は五節句の一つの七夕です。昔よりひと月早い彦星と織姫の再会の日です。早すぎて梅雨もあけないので、空には雨雲がかかり、織女(しゅくじょ)星も 牽牛(けんぎゅう)星も、二人を隔てる天の川も見えません。もっとも東京などの都市では、晴れの日でも、余程空気が澄んでいないと、明るい都会の光が邪魔をしてよく見えません。
織女(しゅくじょ)星のベガ(一等星)は裁縫の仕事、鷲(わし)座のアルタイルと呼ばれる牽牛(けんぎゅう)星は農業を司どります。両者が一年に一回の逢瀬を祝う日なのです。と言っても一等星間の見え方は同じ間隔に変わりはなく、天の川を挟んで別離していた両者が、川を渡って再開するという、あくまで空想上の逢瀬なのです。従ってこの日はやはり、旧暦7月7日の雲一つない時期の方が似合っていることは、言うまでもありません。
七夕祭りは従来旧暦で行われるケースが多く、仙台の七夕祭りがその典型例です。昔若い頃は、自分たちも何回か見に行っています。詳細は殆ど覚えていませんが、家内の話しだと一緒に見に行った時、トラックの様な大型車にしつらえた移動舞台で、・・・かずこという自分たちと同じ位の若い女性演歌歌手が、「帰ってこいよ・・・」という歌をうたっていた記憶があると云っていました。調べてみると、松村和子という民謡歌手が、以下の自分の大ヒット曲を歌っていたことが判明。
《帰って来いよ》平山忠夫作詞一条のぼる作曲
きっと帰ってくるんだと お岩木山で手を振れば
あの娘は小さくうなずいた 茜の空で誓った恋を 東京ぐらしで忘れたか
帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ
白いリンゴの花かげで 遊んだ頃がなつかしい
気立てのやさしい娘だったよ お前の嫁に欲しかったねと おふくろ今夜もひとりごと
帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ
可愛いあの娘の帰る日を お岩木山で今日もまた
津軽の風と待っている 忘れはしまい あの約束の こんなにきれいな西の空
七夕の織姫、彦星民話にあやかっているのでしょうか?
最近は年もとったこともあり遠出はしません。仙台のは何十年も見てないなー。近場の平塚の七夕祭りには何回か行ったことがあります。ここのは新暦で行われます。
今日も平塚まで見に行こうかなとも思いましたが、昨日以上の最高気温情報を聞いて思い直し、涼しく楽が出来るコンサートに行くことにしました。又今夜はベルリン・フィルのライブ配信を見ようと思っています。
(これを書いている途中、ニューステロップで、静岡で40℃の今年の最高気温記録が出たこと、また都知事選挙で小池さんが当選したことを報じていました。小池知事に期待することは、東京文化会館にエレベーターを設置して欲しいことのみです。)