HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

ベルリンフィル・デジタルコンサートホール/ヤルヴィ『ベートーヴェンNo3交響曲+細川俊夫Vn協奏曲他』

【演奏日】2023.3.2.

【会場】Berliner Philharmoniker Concert Hall

【管弦楽】ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

【指揮】パーヴォ・ヤルヴィ

【独奏】樫本大進(Vn)

【曲目】

①メシアン『忘れられた捧げもの』

②細川俊夫『ヴァイオリン協奏曲《祈る人》』

②+ソロアンコール曲 イザイ『無伴奏ヴァイオリン・ソナタ4番よりサラバンド』

③ベートーヴェン『交響曲第3番』

 

最初のメシアンの曲は後半で次曲を前取りした様な弦楽の細いアンサンブルで宗教的な雰囲気を醸し出している。キーワードを付けるとしたら「祈り」。

②細川さんの曲は新作で初演とのこと。高音のトレモロカが多く、ガムランを連想させる響きが、宗教風の芬々とするストイックな空気を張り詰める方向に大進さんの演奏は、牽引していた。オケはほとんど伴奏に徹する。キーワードはやはり「祈り」

ソロアンコールの前半はPizzicatoで旋律をハープ音の様に響かせ、後半は重音を多用した旋律演奏が続いたのですが、どういう訳か途中まで。

イザイのヴァイオリン曲といえば、春音楽祭でも演奏がある様です。聴いてみたいですね。

③ベートーヴェンの初期の交響曲は先週2番を聴いたばかりです(2023.3.22.HUKKATS hyoro Roc「O.E.K.東京公演」参照)

3番はこれに次ぐ曲ですが、圧倒的に3番の方が構成もアンサンブルの流れもオーケストレーションも素晴らしい出来で、有名になったのは当然です。ドイツ人のドイツ人によるドイツ人のための英雄から、人類の人類による人類のための英雄に大飛躍した理由が分かる気がしたベルリンフィルの演奏でした。