HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

N響定期演奏会( ルイージ+河村(Pf.))を聴く

       第1973回定期演奏会

  at サントリーホール

 ファビオ・ルイージ  河村尚子        

【日時】2022.12.14.(水)19:00~

【会場】サントリーホール

【管弦楽】NHK交響楽団

【指揮】ファビオ・ルイージ

【独奏】河村尚子(Pf.) 

〈Profile〉略

 

【曲目】

①グリンカ『ルスランとリュドミーラ』序曲

(曲について:引用)

 1837年から1842年12月にかけて作曲されたオペラの序曲。

原作はロシアの詩人アレクサンドル・プーシキンが1820年に最初の物語詩として著した『ルスラーンとリュドミーラ』。これを基にしてヴァレリアン・シルコフ、ネストル・クコリニク、作曲者グリンカら5名が共同で当作品のリブレット(台本)をロシア語にて作成した。

当初の構想ではプーシキン自身に台本を執筆してもらうことになっていたが、決闘で受けた傷が原因で亡くなったことから叶わず、やむなく楽曲を先に書き上げ、作曲者グリンカを含む5名が共同して楽曲の旋律に当てはめるなどして後付けで台本を作成するという結果となった。

ルスランとリュドミラ』にもロシアの民俗音楽の特徴がいくつか用いられている。東方的な要素に加えて、不協和音や半音階、全音音階の想像性豊かな用法によっても名高い。管弦楽法で目立っているのは、第1幕において、スラヴの弦楽器グースリの音色を模してピアノやハープを用いている点である。グリンカが西欧のオペラを多く参考にしていることは、「ファルラーフのロンド」に一目瞭然であり、モーツァルトの『フィガロの結婚』やロッシーニの『セビリア フィンランドや悪魔の城などが用意されているほか、幻想的なバレエ・シーンも盛り込まれていることなどから、メルヘンオペラの一つに数えられている。

初演は1842年12月9日(ロシア旧暦で11月27日)、サンクトペテルブルクのボリショイ・カーメンヌイ劇場(石の大劇場;現在はサンクトペテルブルク音楽院)に於いてカルル・アリブレヒトの指揮により行われた。

空想的な物語のオープニングにふさわしく、この序曲は華々しい躍動感にあふれた楽曲です。

楽器編成 フルート 2、オーボエ 2、クラリネット 2、ファゴット 2、コントラファゴット1、ホルン 4、トランペット 2、トロンボーン 3、ティンパニ 1、弦楽5部。
 演奏時間は、全曲通しの場合、約3時間10分程きるが、序曲のみ単独で演奏する場合、演奏時間は約5分。
 

②ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18』

(曲について:引用)

 ラフマニノフを代表する曲の一つに数えられている。作曲時期は、1900年秋から1901年4月。第2楽章と第3楽章が1900年12月2日に初演された後、全曲初演は1901年11月9日(ユリウス暦 10月27日)に、ソリストに再び作曲者を、指揮者には従兄アレクサンドル・ジロティを迎えて行われた[2]。その屈指の美しさによって、協奏曲作家としての名声を打ち立てたラフマニノフの出世作である。発表以来、あらゆる時代を通じて常に最も人気のあるピアノ協奏曲のひとつであり、ロシアのロマン派音楽を代表する曲の一つに数えられている。

  

③ドボルザーク『交響曲第9番ホ短調作品<新世界から>』

(曲について:引用)

ドヴォルザークは1892年、ニューヨークにあるナショナル・コンサーヴァトリー・オブ・ミュージック・オブ・アメリカ(ナショナル音楽院)の院長に招かれ、1895年4月までその職にあった。この3年間の在米中に、彼の後期の重要な作品が少なからず書かれている。作品95から106までがそれである。

この作品は弦楽四重奏曲第12番『アメリカ』、チェロ協奏曲と並んで、ドヴォルザークのアメリカ時代を代表する作品である。ドヴォルザークのほかの作品と比べても際立って親しみやすさにあふれるこの作品は、旋律が歌に編曲されたり、BGMとしてよく用いられたりと、クラシック音楽有数の人気曲となっている。オーケストラの演奏会で最も頻繁に演奏されるレパートリーの一つでもあり、日本においてはベートーヴェンの交響曲第5番『運命』、シューベルトの交響曲第7(8)番『未完成』と並んで「3大交響曲」と呼ばれることもある。

『新世界より』という副題は、「新世界」のアメリカから故郷ボヘミアへ向けてのメッセージ、といった意味がある。全般的にはボヘミアの音楽の語法により、これをブラームスの作品の研究や第7・第8交響曲の作曲によって培われた西欧式の古典的交響曲のスタイルに昇華させている。

 

【演奏の模様】

 今回は、河村さんのコンチェルトと、グリンカの当該曲を聴きたくてチケットを手配しました。発売と同時に売り切れという人気の演奏会で、その時は買えませんでしたが、その後チケットをゲット。河村さんの演奏は9月にリサイタルを聴いているので、その良さがまだ強く印象に残っています。参考までその時の記録を、文末に再掲して置きました。

 またグリンカの曲は、マケラ『パリ管弦』が来日公演した時のアンコール演奏で聴きました。とても良い曲でした。ルイージN響がどう弾くのか興味津々でした。新世界も聴きたい気持ちが有りました。

 

①グリンカ『ルスランとリュドミーラ』序曲

 短い曲ながら旋律も親しみ深いし、オーケストレーションも変化に富んでいて、今日のルイージN響は、最初からかなり飛ばして疾走していました。弦アンサンブルもかなりの数の奏者(14型か)が力を合わせて、溶けあった響きを展開しようと、力を入れて指揮するルイージに必死に食い下がっている様子。Timp.が何回も小気味よくペースをつくり管弦を引き立ていました。演奏が終わると、ルイージば、真っ先にTimp.奏者に立って貰ってねぎらっていました。何回も序曲を聴いていると、何となくその後に展開される筈のオベラが、素晴らしいものだと想像してしまう。一度観てみたいオぺラです。

 

 

②ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18』

3楽章構成。例によって楽器構成は、独奏シフト、少し小さい編成になりました。

第1楽章Moderato 

第2楽章Adagio sostenuto

第3楽章Allegro scherzando

 多くのラフマニノフのピアノ曲と同じく、ピアノの難曲として知られ、きわめて高度な演奏技巧が要求されます。たとえば第一楽章冒頭の和音の連打部分において、ピアニストは一度に10度の間隔に手を広げることが要求されていて、手の小さいピアニストの場合はこの和音塊をアルペッジョに替えて弾くことが多い。河村さんは、体躯から見ても手が大きいとは思えず、実際鍵盤に添えられ手を見ると、小さくはないけれど、普通サイズかなー。現代のピアニストでラフマニノフの様に大きい手の人が、果たしているのでしょうか?

第1楽章では、主題呈示部に先駆けて、河村さんは、鐘を模したゆっくりとした和音連打を、クレシェンドし続けながら打ち鳴らしました。主部の最初で、オーケストラのトゥッティがロシア的旋律を奏でますが、ピアノはアルペッジョなど伴奏音を立てている。この長い第1主題の呈示が終わると、急速な音型の移行句が続き、それから変ホ長調の第2主題が現れました。第1主題がオーケストラに現れるのに対し、より抒情的な第2主題は、まずピアノに登場します。ちなみにピアノ独奏は、第1主題の伴奏音型から移行、急速な装飾音を奏で続けました。これらの音型は、小さな鐘を模しているのです。

この楽章では、ピアノの伴奏的演奏にも超絶技巧を要し、その存在を聴衆に気付かせないラフマニノフのオーケストレーションですが、河村さんの手をみていると、物凄く速く複雑な打鍵をしているなーと思うことも、度々です。全管弦が、ボリューム一杯強奏した時は、管弦楽のアンサンブルの轟音に河村さんのピアノの音が、かき消されてきこえない場面が二度程ありましたが、総じて河村さんは、健闘した一楽章だったと言えるでしょう。

第2楽章のカデンツァなぞでは、河村さんのかなりの強打と力強い指使いからの発音が度々見られたし、2楽章終盤のテーマ変奏や楽章最後のソロなどとても良かった。

 前半の終盤にPf.が伴奏的調べを奏でる箇所のVn.アンサンブルもとても綺麗な響きでした。

第3楽章では、河村さんのPf.演奏とオーケストラが、あたも対話するが如く、合いの手を入れる場面が多く、河村さんの弾くピアノの音が、冴え渡りました。第1楽章では、殆ど鍵盤上の手は、寝かせて平らにして弾いていましたが、この楽章では、強打するときには、手を立てて強く振り下ろし、打鍵の後、反動で、手を上に上げる仕草も度々、腰を浮かして強打した時もありました。この楽章の河村さんの演奏は、腕力のある男性ピアニストにも、引けを取らない強力なものでした。

演奏終焉部のオーケストラの大轟音の場面では、流石にピアノの立てる音は、隠れてしまいましたが、それは、よくあること。ケルギエフ指揮ウィーンフィル来日演奏の時に2番ラフマを弾いた男性ピアニスト(確かドガージンだったかな?)でさえ余り聞こえなかった最後の場面ですから。

 それから前後しますが、第2楽章の河村さんのアダージョ演奏が素晴らしかった。ラフマニノフの美しい旋律にのせて、ピアノの最高な綺麗さを表現出来ていました。

演奏終了後、ソロ・アンコール演奏がありました。

アンコール曲:ラフマニノフ『幻想的小曲集からエレージOp.3-1』

でした。聴いてすぐラフマニノフの曲だと分かる美しい彼の独特の節回しの響きがある曲でした。

 

③ドボルザーク『交響曲第9番ホ短調作品<新世界から>』

第1楽章:Adagio – Allegro molto
第2楽章:Largo

第3楽章:Scherzo: Molto vivace

第4楽章:Allegro con fuoco

時間がないので、曲の特徴を以下に列挙するにとどめます。 

ルイージN響は、この分厚い曲を感動する名演で聴かせてくれました。最高!

 

〇第1楽章:Adagio – Allegro molto
アダージョ―アレグロ・モルト。ホ短調、序奏付きソナタ形式(提示部の反復指定あり)。 序奏は弦の旋律によって始まる。クラリネットやホルンの信号的な動機に続き、木管楽器に冒頭の旋律が戻ってくると、突如として荒々しく低弦とティンパニ、クラリネットが咆哮する。盛り上がった後一旦静まり、アレグロ・モルトの主部に入る。第1主題は10度にわたるホ短調の分散和音を駆け上がる動機と、これに木管楽器が応える動機からなっている。第1主題前半の動機はその後の楽章にも度々現れ、全曲の統一感を出す役割を果たしている。弦が一気に盛り上げ、トランペットのファンファーレと共にこの主題が確保される。次いでフルートとオーボエによるト短調の第2主題が提示される。これは半音の導音を伴わない全音での自然的短音階であり、黒人霊歌を思わせる旋律となっている。続いてフルートにト長調で歌謡的な小結尾主題[12]が出る(こちらを展開部や後の楽章での再現、調性等の観点から、第2主題と捉える解釈もある)。これは黒人霊歌『静かに揺れよ、幌馬車(Swing low Sweet Chariot)』に似ている、という指摘もあるが、これに対しては、アメリカ民謡借用説の例にひかれ、全体もそのように書かれているような印象が広まってしまったものであり、そのように解釈するのは不適切であるという見解もある。また、この主題は提示部と再現部で一か所だけ付点音符の有無によるリズムの違いがあり、指揮者の解釈によって処理が異なる場合がある。この主題が弦に受け継がれて高潮し、提示部が終わる。提示部は反復指定があるが、ドヴォルザークの他の交響曲同様、繰り返されないことも多々ある。展開部では第1主題と小結尾主題の2つの主題が巧みに処理される。再現部では第1主題が途中で遮られ、その後の主題は半音上がった調で再現される。調の変化で主題をより劇的にする巧みな主題操作が見て取れる。小結尾の主題に第1主題が戦闘的に加わるとコーダに入る。幾分不協和なクライマックスを迎えた後、トランペットのファンファーレに続き、短調のまま強烈なトゥッティで楽章を閉じる。

演奏時間は10 - 13分程度、提示部の繰り返しを省くと8 - 10分程度。

 
〇第2楽章:Largo

ラルゴ。変ニ長調、複合三部形式。 変ニ長調は作品全体の主調であるホ短調からは遠隔調に相当する。このため、この楽章は前後の楽章との対比から独特の浮遊感がある。イングリッシュホルンによる主部の主題は非常に有名であり、ドヴォルザークの死後にさまざまな歌詞をつけて『家路』『遠き山に日は落ちて』などの愛唱歌に編曲された。中間部は同主調(異名同音で)の嬰ハ短調に転じる。クライマックスでは第1楽章の第1主題の動機が加わる。冒頭の主題が再現された後、静かなコーダが続いて終わる。よくインディアン民謡からの借用と誤解されもしたが、これは紛れも無いドヴォルザークのオリジナルである。

演奏時間は10 - 13分程度であるが、レナード・バーンスタイン指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏のように18分を超えるものもある。

 
〇第3楽章:Scherzo: Molto vivace
ホ短調、スケルツォ、複合三部形式。ABACABA-Codaの形で2つのトリオを持つ。1つ目のトリオは同主調のホ長調で、民謡風のものである。2つ目のトリオに入る直前には、転調のために第1楽章第1主題の動機を利用した経過句がある。2つ目のトリオはハ長調で、西欧風の主題である。この楽章のみトライアングルが使用される。コーダにおいても第1楽章第1主題が3/4拍子に形を変えて現れる。コーダでは、第1楽章から2つの主題が回想される。

演奏時間は7 - 9分程度

 
〇第4楽章:Allegro con fuoco
アレグロ・コン・フオーコ。ホ短調、序奏付きソナタ形式。 大きく2つの主題を持つが、それまでの楽章で扱われてきた主題も姿を見せる、統括的なフィナーレ。緊迫した半音階の序奏が一気に盛り上がり、ホルンとトランペットによる第1主題を導く。第2主題が現れる前に激烈な経過部が有る。この経過部の後半(演奏開始から1分55秒後ほど)に、全曲を通じてただ1度だけのシンバルが打たれる(弱音なので目立たない)が、これについてはまだ謎が多い。第2主題は、クラリネット(A管)とフルート、およびチェロを主体にした柔和な旋律である。そして、ヴァイオリンなどが加わると盛り上がって小結尾になる。第1主題の動機も加えたあと静まり、展開部に入る。小結尾で現れたフルートのトリルが多い動機に続き、第1主題の断片と経過部主題が続く。第2楽章の主題が印象的に回想され、第1楽章第1主題の回想に続いて、この楽章の第1主題が激烈に再現する。静まった後第2主題が再現し、気分が落ち着いたものとなる。それまでの主題の回想はなおも続き、今度は第1楽章小結尾主題と第1主題が現れ、終結に向かってゆく。第1主題と経過部主題が同時に再現し、しばらく展開の後に第2楽章の序奏が壮大に回想され、静まった後第2楽章の主題と第3楽章の主題が同時に再現する。そしてコーダに入り、ホルンによる導入の後で弦と木管が壮大に第1主題を奏でるとホ長調に転じ、金管楽器が第4楽章と第1楽章のそれぞれの第1主題を合体させ、テンポをアレグロ・コン・フオーコに戻して終結する。最後の和音はトゥッティで奏されるも弦楽器は音を短く切り、管楽器だけがフェルマータで伸ばされつつディミヌエンドしながらpppで消え入る。指揮者ストコフスキーはこの部分を「新大陸に血のように赤い夕日が沈む」と評した。この言葉は彼がピアノを弾きながら曲のアナリーゼをするレコードに肉声が遺されている。

演奏時間は10 - 12分程度。


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(再掲)2022.9.13.Hukkats Roc.『河村尚子ピアノリサイタル~Allシューベルトプログラム』

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【日時】2022.9.13.(水)19:00~

【会場】紀尾井ホール

【演奏】河村尚子

 

〈Profile〉

 1981年に兵庫県西宮市に生まれる。5歳で渡独し、ピアノを学ぶ。ハノーファー音楽演劇大学でウラジミール・クライネフに師事。

これまでにNHK交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団、京都市交響楽団、兵庫芸術文化センター管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、群馬交響楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、モスクワ・ヴィルトゥオージ、スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団、マンハイム国立劇場管弦楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、ウィーン交響楽団、ベルン交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、モスクワ放送交響楽団、ウクライナ国立フィルハーモニー管弦楽団ほかと共演した。

2019年の日本デビュー15周年を見据え、2年がかりで「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクト」に取り組み、自ら厳選した14のソナタを全4回のリサイタルで披露している。2019年10月公開の映画「蜜蜂と遠雷」にてピアノ演奏(栄伝亜夜演奏部分)を担当した。

 これまで、ウラジミール・クライネフ、澤野京子、マウゴルジャータ・バートル・シュライバーの各氏に師事。現在、ドイツ・エッセンのフォルクヴァンク芸術大学教授、東京音楽大学特任講師。

【promote news 】

(By Ryoichi Matsumoto / Yomiuri Shimbun Staff Writer11:49 JST, August 18, 2022)

Germany-based pianist Hisako Kawamura has so far performed two of Schubert’s last piano sonatas this year. Now the only sonatas from this period that remain are the final two, both published posthumously. What is she trying to convey in these performances?

Schubert’s sonatas pose difficult problems to pianists. Having no clear structure, unlike the sonatas of his contemporary Beethoven, they tend to sound as if they are happily singing and dancing without end. But Kawamura seems to have no problem with this.

“It’s like Schubert himself is enamored by the fundamental joy of music and absorbed in playing with sounds, which suits my temperament,” Kawamura said.

This year, she is performing four of Schubert’s last sonatas. She played two at her March recital, and will play two more at her September recital. At her March recital, she played Piano Sonata in G major, D 894 and Piano Sonata in C minor, D 958. These last sonatas have been somewhat deified, but she refused to perform them primly and instead played them with a carefree, almost improvisational feel and successfully depicted their cheerful aspects.

“They are bright, but there’s also a hint of resignation. His health was deteriorating, so he must have been feeling physically weak. Perhaps that’s the reason why he craved cheerfulness,” she said, thinking about the works.

At her September recital she will play Piano Sonata in A major, D 959 and Piano Sonata in B-flat major, D 960, which the composer completed several months before his death at the age of 31.

“[In those sonatas] he absorbs himself in the music to ease his physical pain and deliberately acts in good spirits. But his death was close at hand,” Kawamura said, looking as if she was feeling his immensely beautiful farewell from this world.

It is extremely difficult to convey such a mood. It can end up as boring music all of a sudden unless the player understands and expresses subtle changes in tempo, slight accents, the phrasing of the inner voice and the harmonies making transitions every second.

“In the past, I just spontaneously caught the detailed expressions with my intuition,” she said. “Now I read the scores thoroughly and think about the messages hidden in the background. I also want to face the music unaffectedly so that it won’t sound too serious.”

Kawamura is planning to use the recitals as a catalyst for her to delve further into Schubert’s music. She is considering making recordings some time in the future, but she is cautious, saying, “I’m still not up to the standard of making recordings right now.”

Her words underline her sincere and extremely delicate, sensitive approach to the composer.

The forthcoming recital will take place at Kioi Hall in Chiyoda Ward, Tokyo, on Sept. 13.

 

【曲目】

①「楽興の時」第3番へ短調D780/3Op.94-3

 

②「3つの小品」より第3番ハ長調D946/3

 

③ピアノ・ソナタ第20番イ長調D959

 

《20分の休憩》

 

④Impromptus 3 Ges dur

 

⑤ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D960

 

【演奏の模様】

 今日のプログラムは、オール・シューベルト、しかも最終期のソナタが二つも。使用ピアノはベーゼンドルファーです。

シューベルトのピアノ曲は、自分にとっては、一番のお気に入り、此れ等のピアノ曲に恋をしているのかも知れません。「恋の道は盲目」「あばたもえくぼ」、どんなピアニストが弾いても、シューベルトは素晴らしい演奏に聞こえてしまいます。以前そのことを家の上さんに話したら、「血迷っているわね。私のことは、どうなの?あばたもえくぼ?」と切り返されてしまった。

 そう言う訳で、今日の河村さんのドイツ仕込みの素晴らしいシューベルト演奏は、天にも昇る心地で聴いていたので、演奏のどこがどうのこうのと語るも涙、でなくて語るもおろか。従って休憩中に買った今日の演奏曲が入ったCDを、後日頭を冷やしてからじっくり聴いて、今日の演奏を思い出しつつ何か気が付くことがあれば、何かの機会に記したいと思いますが、まー無理かも知れない。

 尚アンコールとして二曲演奏されました。

①「楽興の時」第6番

②「楽興の時」第2番

    でした。文句なしの演奏。