コロナ禍以降の新国立劇場オペラとしては、出色の出来の上演でした。
(1)外国人歌手の充実ぶり、本物感。
(2)日本人歌手(河野、近藤、石橋)の大活躍、
(3)特に、ツェルリーナ役の石橋さんの非の打ち処の無い素晴らしきチャーミングな歌唱。
(4)モーツァルトの曲を存分に楽しませた、オルミ東フィルの軽妙さ。
(5)雰囲気作りに工夫が見られた舞台設計と演出。
(6)目立たない縁の下の支えに徹した合唱チームの発揮力。
これだけ多くのほめ言葉を書けるのは、久しぶりのこと。これまでの新国劇オペラへの失望感を補って余りあります。最初から最後まで場内は、大きな拍手に包まれました。
十二分にモーツァルトを堪能出来た上演でした。
上演の詳細は、後ほど。
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【指揮】パオロ・オルミ
【合唱】新国立劇場合唱団
【合唱指揮】三澤洋史
【演出】グリシャ・アサガロフ
【再演演出】澤田康子
【美術・衣裳】ルイジ・ペーレゴ
【照明】マーティン・ゲプハルト
【舞台監督】斉藤美穂
【キャスト】
<ドン・ジョヴァンニ>シモーネ・アルベルギーニ
<騎士長>河野鉄平
<レポレッロ>レナート・ドルチーニ<>
<ドンナ・アンナ>ミルト・パパタナシュ
<ドン・オッターヴィオ>レオナルド・コルテッラッツィ
<ドンナ・エルヴィーラ>セレーナ・マルフィ
<マゼット>近藤 圭
<ツェルリーナ>石橋栄実