オペラは主だったものの公演は出来るだけ見るようにしています。でも適正なチケットが取れない場合もありますし、時には見るのをパスする時もあります。
最近のチケットのネット販売は、オペラに限らず、メールで案内が来るのですが、「一般発売」の前に「先行販売」とか「先行抽選販売」とかがあって、会員になるとその案内も来ます。抽選はこれまで8割方当たりましたが、2割くらいは外れでした。チケット会社によっては、これまでの購入実績に応じて、「当選確率UP券」というものが配布され、それを使うと抽選時の当選確率が上がるというのもあります。またNNTT(新国立劇場)のアトレ会員になると、「先行発売」より以前に「郵送申込み(抽選)」という仕組みがあって、S~Bまでの席ですが、定められた期限までの消印の郵便で申し込み出来るという制度もあります。
先日の『チェネレントラ』は先行販売で購入しました。次の演目『蝶々夫人』については、今年はあちこちで聴く機会があったので、飽きたということではないですが、今回はパスしようと思っています。次々回の演目『さまよえるオランダ人』は郵送申し込みをしようと考えていました。
ところが気が付いたのが今から一週間前で既に郵送申し込みの消印期限9/28には間に合いませんでした。でもさらに別な仕組みで救われました。この「郵送申込」はWEBでも出来るみたいで、締め切りも消印期限の一週間後(10/5)まで可能とのことだったのです。それを使って『さまよえるオランダ人』を申し込みしました。抽選と言っても、申し込めば殆どゲット出来ると踏んでいるのですが。
またチケ取りについて日頃感じていることは、チケット会社の販売のメールは、ここ数年非常に利用者に(情報的に)不便になって来ていると思うのです。購入するかどうかはその演目の内容によって決めようと考えているにも関わらず(特に自分の場合だと、演奏者と曲目の比重は4:6くらい曲目を重要視)、まず【購入・詳細】ボタンを押して、チケット選択や支払い方法、引き取り方法に進まないと「公演の内容」が分からない仕組みになっている。しかも進んで見ると「詳細については主催者にお問い合わせください」といったふざけたことを書いている時も珍しくなくなっています。タイトルには「何々交響楽団、誰それソリスト」と演ずる主体しか書いていないで、そのブランドのどんな商品なのかをすぐに分からないようになってきている。何々交響楽団、誰それソリストなら、どんな曲でも良いという(追っかけ的な)聴衆はいないことはないと思いますが、多くは何の曲を演奏するかを、チケット購入時の重要な判断情報にしていると思うのです。商品を購入する時、ブランドの名前だけで、何でも良いという人はほとんどいないでしょう。どんな商品なのか明示することが確か法律でも規定されていたと思います。でも何故こうした傾向になっているかを考えると、年々、チケット販売が公演実施日より早く早くとせっかちになっているからではないでしょうか?特に来日演奏者の演奏会は、コロナの影響もあって、早め早めに交渉して、会場も早く抑えて、チケット販売も早く済ませたいという、営業的事情から、演奏曲目も決まっていないうちに売り出す場合が生じているのでは?
その結果、上記の様に、顧客に不親切な状況が発生することになり、また来日出来なくなって演奏会がキャンセルとなるケースが多く発生している一因になっているのではないでしょうか。
少なくとも演奏曲目、それがすぐに分かるような申込み書式が欲しいですね。