HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『気軽に寄り道コンサート』

    今日(9/3)夕方、コンサートに寄って行こうと思って下車し、駅構内を歩いていたら電光掲示板で、「菅総理、総裁選不出馬」というテロップが流れていました。矢張りそうなったか、内閣総辞職に追い込まれるのですね。そうなるだろうということは既に先々月7月6日のhukkats記事  小林研さん『傘寿記念演奏会』に書きましたので、文末に再掲して置きます。

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表記のコンサートは、一風変わった表題のコンサートですが、中身はタイトルの言葉通り、日中、いろいろとやらなければならない活動にせっせと励み、コロナという余計なことにも気を配らなければならない、疲れ切った人々が夕方帰宅する頃を見計らって、その疲れを少しでも癒そうという気持ちから催された演奏会です。以下にプログラムを一部要約して示します。

❝Stress  Free❞をモットーに活動するフルート&ハープデュオ。オリジナル、クラシック、アイリッシュ、スコティシュ、シャンソン等ジャンルにとらわれないが楽曲の数々をオリジナルアレンジで演奏する。演劇、美術、語り、朗読と積極的にコラボし、表現者としての魅力を常に開拓し続ける。語りや朗読を取り入れた非日常性を感じさせる独自の演出は、全国各地で好評を博しております。ハープとフルートの音色が織りなすい癒しのハーモニー。ジャンルにとらわれない多くの可能性に満ちた響きをお楽しみ下さい。

【日時】2021.9.3.(金)19:30~

【会場】横浜市旭区民文化センター・サンハ-トホール

【演奏者】小林秀史(ハープ)&矢島絵里子(フルート)のデュオ演奏               ❝Stress Free❞を2011年結成、

2015年st アルバム『Stress Free~愛の賛歌~』をリリース、

2018年 2nd アルバム『おもいでの森』をリリース。

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【曲目】①夏の思い出 ②タイスの冥想曲     ③フルートとハープのための協奏曲

④バロックフラメンコ(ハープ独奏)  ⑤ジブリメドレー(あの夏へ、さよならの夏) 

⑥アイリッシュトラディショナルからホーンパイプメドレー

⑦レベルプレイン ⑧ぼくたちのさいわい ⑨星めぐりの歌  ⑩月下美人 

⑪ユメサクラ~咲く頃に

【使用楽器】

(現代の)ハープ、アイリッシュハープ

(現代の)フルート、アイリッシュフルート、ホーン・ホイッスル

 

【演奏の模様】

⑥~⑨以外は何れも良く知られた曲です。⑥、⑦はアイルランドの曲、⑧~⑪は演奏者が作曲した曲でした。

 最初の曲をフルートが吹き出したその音は、楽器が良く鳴っており、やや粗さはあるが太いいい感じの出だしでした。ハープ伴奏も慣れた様子で二人は良く息が合っていました。

 ②、③は何れも古典派の有名なクラシック曲で、②はマスネ作曲、オペラ『タイ ス』の間奏曲です。ヴァイオリンその他いろいろな楽器で変奏されます。     ③はモーツアルトのフルート曲の中では代表的な曲で、誰でもどこかで一度は耳にしたことがあると思われる程、よく演奏される曲です。②の演奏は第二楽章のみでしたが、二人共何の瑕疵も無く立派に演奏しました。フルートは高音のみならず低音も良く鳴って響いていました。

 ④はハープの独奏。ピアノのクリッサンド的に弦上を手で滑らせたり、ハープの木部を手で打楽器よろしくたたいたり、フランメンコの雰囲気を出そうと懸命な演奏でした。でも情熱的な大人の演奏というよりは、やや大人しい坊ちゃん的演奏の感がしました。

 ⑤の曲は千と千尋の神隠しやもののけ姫などからの曲で、ハープは最近アイルランドから購入したばかりという小さめの「アイリッシュハープ」を使い、フルートも「アイリッシュフルート」、観客に、手拍子か足拍子で合わせてと頼んでいました。リズミカルに演奏された。現代のフルートとは異なった音色ですね。少し落ち着いた音というか地味というか、でもノー・バッドでした。ここで次の⑥でも演奏されたホーンホイッスルはネット情報によれば、ケルト民族に古くから伝わる楽器だそうです。縦笛の様に吹き若干金属的ですが仲々いい感じの音のする楽器でした。矢島さんは生き生きとその笛を吹いていましたが、フルートより上手ではないかと思われる程の指運びでした。

⑦の「レベルプレイン」はケルトの名曲だそうで、古戦場という意味があるという。アイルランドは確かに古くから宗教他の戦いが絶えず、廃墟も多いとのことでした。

⑧は宮沢賢治の歌、矢島さんが小林さんの伴奏で歌いました。決して上手とは言えませんが、味があり雰囲気の出ている歌い振りでした。

 ⑨、⑩は演奏者たちが作曲したそうです。聴いていて違和感無く聴こえるいい曲ばかりでした。決して暗くは有りませんでした。仲々いい作曲センスを有しているのではないでしょうか。

 鳴りやまぬ拍手にアンコール一曲が演奏されました。『ダニー・ボーイ』から。小林さんの説明だと、もともと息子を戦争にとられてしまって悲しむ母親の気持ちの曲なのですが、それとは真逆に、今日戦場から息子が戻って来る嬉しい日の曲としてその感じが出る様に編曲・演奏するとのこと、確かに喜々とした曲想を感じました。

 今日のコンサートは、観客もまばらで、座席間隔もかなりあったので、脚を投げ出したり組んだり、コンサートの謳い文句どおり、緊張も無くリラックスして聴くことが出来ました。都文化会館やサントリーホールでの演奏会の様な堅苦しさと神経が張り詰めるコンサートも勿論重要ですが、今日の様な、言葉は悪いですが自分がダラケられるコンサートもあっても正解だなとの感を強く持ちました。❛三人寄れば文殊の知恵❜でしょうが、❛二人寄れば楽しい音楽❜です。小林さんと矢島さんは、二人で気の合ったトークを交えながら、面白おかしく会場を盛り上げていました。音楽を聴いて素晴らしさを汲み取って感度するも良し、楽しさを味わいゆったり出来るのも良し、今回はその後者のケースでした。

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2021.7.6. 小林研さん『傘寿記念演奏会』

 表記の演奏会は、もともと一年前の2020年4月7日に開催される筈だったものです。

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 しかし丁度その日に第一回目の緊急事態宣言が東京他に発出されたため、公演が中止(その後延期決定)されたものです。一年伸ばされていたのです。可哀そうなのは傘寿をその年齢の年に祝って貰えなかった指揮者でしょう。でも年は一歳増えても、今回は第二回目の緊急事態宣言が解除されたあとで、東京の新規感染者数は増加傾向にあるものの、どう言う訳か思ったほどの急増カーヴは描いていないので、記念コンサートが催行出来るのは演奏者にとっても聴く方にとっても大変ラッキーです。感染リスクが急拡大しないうちに(何事?も)早く済ませてしまいましょう。ついでながら、オリンピック開催予定の7月23日にはコロナ状況はどうなっているのか、非常に気になりますね。感染増加がそこそこに抑えられていれば良いのですが、もし急増の中で開催を強行し、オリンピック閉会後に惨憺たるコロナ禍に見舞われていたら、内閣が吹っ飛ぶでしょう。 さて今回のオープニングで演奏されるのは…