HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『フェスタサマーミューザ』が近づいてきました

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 今年の『フェスタサマーミューザ』は、来週7/22から8/9まで開催されます。神奈川県は、緊急事態宣言ではないのですが、蔓延防止対策が、7/12から8/9に延長され、丁度この期間に重さなります。しかしミューザでのコンサートは、二、三の中止、延期公演を除いてほぼ予定通り催行される見込みで、『フェスタサマーミューザ』もほぼ全行程が行われる模様です。勿論厳しい感染防止対策を行いつつだとは思いますが。チケットは大分以前に、確か5月頃聴きたい演奏をピックアップして、WEBで購入していて、普通だったら、コンビニ発券にするのですが、枚数が結構あったので、手数料がかからないミューザ発券にしたのでした。その後何かにと忙しくて、仲々ミューザまで取りに行けなくて、どの演奏会を買ったか曖昧な点も出てきました。確かミューザからのメールに、発券番号が書いてある筈なのですが、一日当たり何十と来るメールを何カ月分も見て探す訳には行かないので、都合を付けて今日の朝、ミューザの窓口(10時から営業)に寄って来ました。普通いつもは東横線を利用するのですが、直行するため東海道線に乗ったのです。窓口は10時からなので横浜9時頃の電車に乗ったら結構混んでいました。どうも東海道線にトラブルがあって随分遅れていて、その影響みたいです。それから時差通勤も増えているためでしょうか。

 ミューザの窓口に行くと既にかなりの人が並んでいて、自分の番が来て、個人情報を言って調べてもらいましたが、既に発券しているというのです。そんな訳ないと思って家に電話して、上さんにチケット入れを見てもらったら、フェスタサマーミューザの記載があるチケットが入っているとのこと(別なルートで買った?)。でも枚数が腑に落ちないので、再度窓口で調べて貰ったら、未発券のものが何枚も出てきました。やはりチケットは買ったら出来るだけ早めに発券しておかないと、分からなくなってしまいますね。特に昨今の傾向として、前売りの時期が早くなる一方で、半年前どころか、一年近くも前のものもあるそうですから。挙げ句にコロナで延期になった公演など、延期のまた再延期で、二年先のチケットまで生じています。何かは忘れましたが、オペラで、延期の延期で、結局払い戻したものもあります。グリゴーロのコンサートの券を持っているのですが、二年近く待たされて今年10月にやるそうなのです。でもつい先頃サントリーホールで、歌ったそうではないですか?延期公演分でなく何カ月か前に新しく設定されたコンサートらしい。そんな余裕があるなら、二年も待たせているコンサートを先にやって貰いたいものです。演奏が上手で人気がある音楽家でも、聴衆を大事にしない人は、どうかと思いますね。何年か前のオペラ、ファウストの時は、グリゴーロはドタキャンしましたし。しかもスキャンダラスな振る舞いで、英国ロイヤルオペラから出場停止になったそうな。先月来日公演したバレンボイムの予告のない総て違った曲目の演奏など、あってはならないことです。間違えでしたということならば、もう相当耄碌しているのだから、引退ものです。でも、確信犯という人もいます。それが本当ならば、憤飯もの。口では、”日本の聴衆は素晴らしい”などと曰う言行不一致の輩ですから、それこそ日本の音楽会には出入り禁止ものです。教育的観点からも若い人にいい影響を与えません。いくら素晴らしい演奏とはいえ、世界には素晴らしい演奏をするピアニストは、沢山いるのですから。

 でもそうは言っても、あれは確か昨年でしたか、ドミンゴが女性問題で裁判沙汰になり、世界的に拒否反応が起こって、演奏会中止に追い込まれた時に、日本公演は予定通り催行された、そのコンサートには、聴きに行ったことがあります。何故行ったのかは、その時の記録に書きましたので、参考まで、文末に(再掲載)します。

 ところで、今日チケット発券した窓口は、その他二カ所あったのですが、何れもかなり並んでいるので係員に訊いたら、ランチタイムコンサートの当日券を求める人が多いとのことでした。チラシを貰って見たら、東京交響楽団のメンバーによる、弦楽四重奏の演奏がある様なのです。最近は、カルテット演奏をサントリーホールなどで結構いろいろ聴いていて、関心が高まっており、しかも演奏会は12時から小一時間程度ということなで、他の予定に影響が無いと思い聴くことにしました。プログラムの概要は次の通りです。

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弦楽四重奏団

ランチタイムコンサート『東京交響楽団 弦楽四重奏団/二人の天才ヴォルフガングの物語』

【日時】2021.7.13.(火)12:10~

【会場】ミューザ川崎シンフォニー大ホール

【出演】中村楓子(1Vn)鈴木浩司(2Vn)

多井千洋(Va)蟹江慶行(Vc)       【曲目】

①モーツァルト『歌劇ドンジョバンニ序曲』

②コルンゴルト『弦楽四重奏曲第2番変ホ長調Op.26』

【演奏の模様】

会場は、2000人規模の大ホールなのでガラガラかな?と思ったのですが、随分観客が入っているのには驚きました。600~700人位いたのでは?サントリーホールブルーローズ(380席)の倍近くにもなるでしょうか? 演奏の合間に、四人のトークがあり、その中で、

 タイトルの意味は、演奏曲目の二人の作曲家には、ヴォルフガングと言う名前とその天才性が共通しており、コルンゴルトは、余り聞かない作曲家名ですが、幼少期から神童としてデビュー、父親との関係もモーツァルト同様不協和音、葛藤の側面もあり、共通部分が多い。コルンゴルトの時代はブラームスの後の時代で、モダニズムの影響、前衛的な色彩に染まりやすい傾向にあったが、コルンゴルトは、父親による伝統的音楽の範囲に止めようとする要請に応え、時代遅れと言われ様が自分の作曲スタイルを貫き、晩年には、ウィーンを離れアメリカで、映画音楽で再び脚光を浴びることになる

 といった趣旨の事を語っていました。

さて、演奏の方はというと、①を聴くと、1Vnの音は、何かザラザラしているし、いつも聴くジョバンニ序曲とは、随分かけ離れたアンサンブルなので、こりゃ、わざわざ聴く程のことはなかったかな?と思ったのですが、②の曲を弾き始めると、まるで見違える様な演奏になったのです。

 第1楽章のアレグロのメロディは、なかなか洒落ていて、古典的な響きを有している。1Vnは、打って変わって綺麗な音をたてています。アンサンブルは、本物の四重奏の響き。第2楽章ではリズムも面白い部分があり、ウィーン派のワルツ風の調べさえ感じます。

第3楽章では、ゆったりとした流れで、1Vnのハーモニック音の奏法あり、Vcのソロあり、第4楽章のVcのピッツィカートも軽やかにそしてまたソロあり、楽章の終盤は高音のメロディが滔々と流れ、それを低音弦がズッシリと下支えし、各弦のバランスも良くて、大変弦楽四重奏らしさが出ていました。最後は、オーケストラ的フィナーレでした。    

 流石は、東京交響楽団が送り出した若手カルテットです。将来立派な四重奏団に育つ予感がしました。          それにしてもプログラム建てが立派。モーツァルトに対して、コルンゴルトとは、良い選曲でした。またプログラムノートも良く出来ています。楽団の先輩のアドバイスが相当あったのでしょうか?若い演奏家が、順調に育っているのを見る(聴く)のは、気持ちのいいことですね。

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2020-01-28『ドミンゴ』コンサート
 
 今日火曜日(2020.1.28.)ドミンゴを聴いてきました(19:00~@有楽町、国際フォーラムホールA)。裁判にまで発展したというスキャンダラスな話題で、いろいろ論議を呼びましたが、結局コンサートは中止になりませんでした。今回は以下の理由から、聴きに行くことにしました。①チケットをかなり以前から買っていたこと。②ルネ・フレミングの代わりに、サイオア・エルナンデスが歌う。エルナンデスは、今年9月のスカラ座来日公演でタイトルロールを歌う予定になっており、その下見としたい。③裁判所の判決が出るまでは、”疑わしきは罰せず”で被告人の利益に、が司法の原則。ドミンゴは、すでに、社会的制裁をかなり受けているとも考えられ、年も年だし、これが最後の来日公演になるかも知れない。
 さて、会場の東京国際フォーラムは、駅前にあるし、中心街にあって、いろいろ便利だし、他のホールと、較べて立地は断トツだと思うのですが、ホール自体は残念ながら、クラシック音楽には、必ずしも向いているとは言い難い。もともと、大きな会議や総会、大会会場を想定して建てられたもので、ついでに音楽会も出来るようになっているのです。駅からのアクセスはいいのですが、中に入ってからホールまでのアクセスが悪いのです。エレベーターを何回も乗り継いだり、広くない階段を上り下りしたりと。演奏会が終わってから、狭いエレベーターに人が殺到して危険すら感じます。毎年ゴールデンウィークに開催されるラ・フォルジュルネは、国際フォーラムで殆どの催しが行われますが、あれは、一種のお祭りですから。
 プログラムは①グノー作曲『ファウスト』より、”ワルツ” (オーケストラ)②トマ作曲『ハムレット』より”酒は悲しみを忘れさせる”(ドミンゴ)③ジヨルダーノ作曲『アンドレア・シェニエ』より”亡くなった母を”(エルナンデス)など以下の通り。

ドミンゴとエルナンデスの歌は、ソロ、デュエットとも、「愛憎」に関するものばかりでした。さすがは、一時代を画した大テノール歌手、完璧以上の表現力も発揮してみせました。エルナンデスは初めて聴きましたが、歌は上等なビロードの様な滑らかな感触で、音程も安定、高い音も楽々出していた。でもやや小じんまりしていたかな?ドミンゴの時は結構歓声が大きくてブラボーの声も飛びましたが、エルナンデスの時は、静かな拍手が響きました。前半5曲、後半8曲歌い、歌の合間にオーケストラが都合5曲演奏しました。
アンコールは、ヴェラストケスの歌など3曲、森麻季さんも和服姿で登場3人で『ふるさと』を歌って、お終いとなりました。行く前は、今回はキャンセルが出来るので客席はどうかな?と、気になっていたのですが、開演時までには会場は8割方埋まったのではないかと思われる位観客が入っていた。ドミンゴもアンコールでは、随分嬉しそうでした。