HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

第4回 スィーティシュアンサンブル 定期演奏会

 ここ一週間程は、出来るだけ散策したりウォーキングしたり、遠出の音楽会はパスして家でテレビをみたり、休養をとり体調を整えて体力を蓄えていました。と言うのも、今日6/20(日)が、コロナワクチンの1回目接種の予定日だったからです。知り合いや親戚や近所の人の話しを聞いても、なかなかワクチン接種券が家に届かないし、届いても今度は予約がなかなか取れない、困ったものだという不満の声が、満ち満ちていました。それが、ここ半月程で接種が随分進んだのか、運が良かったのか、分かりませんが、予約もとれて、今日午前中に注射をして貰いました。大規模接種会場でなくて、家の近くのクリニックです。まだ接種したくても出来ないでいる人々が大勢おられる中、自分は接種出来たことなど書くことは、申し訳なくて躊躇したのですが、これも記録だからと割り切りました。朝起きた時の体調も好調だったので、いつもより朝食を多めにとり、クリニックに行ったら、待合室が一杯でした。皆んなワクチンの人ではなくて、殆ど診察を受ける人達でした。ワクチンは、15分に一人のペース、注射の前に問診があるからです。自分の番が来て注射は、あっけない程瞬時に終わりました。全然痛くない。20分程待機して、何も起きなければ帰って良いということです。腕は痛くもかゆくもないし、気分が悪いことも無い、これは、ひょっとしてどこか音楽会を聴きにいけるかな?と考え、待つ間にスマホで今日の演奏会を調べました。サントリーホールや東京文化会館やミューザ川崎では、ヴァイオリン関係の演奏会がある様ですが、流石に遠いし体力を消耗しそうなので止めて、近場の横浜ではどうかな?と調べたら、横浜みなとみらいホールは休館中、神奈川県立音楽堂ではダンス関係しかなくて、一つだけ、横浜のすぐ隣の大和市芸術文化会館でアンサンブル演奏会が有ることが分かりました。聞いたことのないアンサンブル名だったので調べたら、次の様なものでした。

「 スィーティシュアンサンブル」は町田市に本拠を置く若者から熟年に至る弦楽奏者のアマアンサンブルグループで、2016年に結成されたそうです。設立当初、団員の本音は例えば次のようなものでした。

 ❝スウィーティシュアンサンブルは、弦楽アンサンブルの会です。しかし、演奏会の時は他の楽器も参加し、オーケストラ演奏も行っています。弦楽アンサンブルではできない楽しみを体験できます。アンサンブルの練習は、家で仕上げてきた曲を合奏するだけでなく1年かけて仕上げていく練習の場です。演奏会直後の練習は、基礎練習とグダグダな選曲会です。本当に弾けなくても、誰も何も言いません。また、メンバーだけの演奏で成り立つ会を目指すのが正解かもしれませんが(応援、賛助演奏者も入るので)、みんなと合奏を楽しみたい気持ちを大切に、演奏会楽しかった!またやりたい!と思えるように、賛助さんの力を借りて演奏会を開催しています。❞       

 毎年一回の定期公演を目指しますが、コロナ禍などで変則的になっていて、今回は第4回目の演奏会だそうです。30分もあればすぐ着く会場ですし、時間も日中だし、生演奏を聴きながらウトウトと心地良くなるのも癒やしになって、家でごろごろしながら、音楽ソフトを聴くよりは、副作用を抑えるられのでは?と考え、家には電話して、帰りませんでした。”副作用はなく何でもないので、音楽会に行く”と言ったら、家の上さん流石にあきれていました。

 大和市の芸文会館SIRUSは今年3月にピアノリサイタルを聴きに行ったのが初めてでした。

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大和市文化創造拠点SIRIUS

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SIRIUS案内板

 前回は小さいサブホールでした。今日は何百人も入れそうな大ホールでした。

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シリウスメインホール

演奏会の概要は以下の通りです。
【日時】2021年6月20日(日)14:00~

【会場】大和市芸術文化会館「シリウス」メインホール

【曲目】

この会場は初めて入りましたが、思っていた以上に大きくてしっかりしたホールでした。

第一部(アンサンブルの部)
①モーツアルト『アイネクライネナハトムジークより第一楽章』

②レスピーギ『リュートのための古風な舞曲とアリア』

③北川悠仁『栄光の架橋』

④加藤登紀子『時には昔の話を』 (Vocal:安村今日子、Pf伴奏:鈴木裕紀子)

⑤Aメンケン(編曲工藤)『ホール・ニュ-・ワ-ルド』(デュオ:工藤、中村(浩))

⑥ヘンデル『合奏協奏曲第一番』

<休憩>

第二部(オーケストラの部)
⑦ベートーヴェン『交響曲第五番「運命」より第一楽章』
⑧J・トマス(編曲工藤)『ビューティフルストーム』(Pf:鈴木 裕紀子)

⑨T.A.ヴィターリ『シャコンヌ』

⑩植松伸夫『ファイナルファンタジーⅥメドレー』

⑪久石譲『アシタカ轟記』

⑫J.ウィリアムズ(編曲工藤)『ジェラシックパークよりハイライト』

【演奏の模様】

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プレ演奏

 開演10分前にFl.Cl.Fag.Ob.による四重奏が演奏されました。オーボエがとてもいい音の演奏で心地良いな等と思っているうちに開演ベルが鳴りました。 

 実はワクチンの影響が全然ない訳でなく、少し眠気を催したのはそのせいかも知れません。第一部はアンサンブル演奏で、最初は①のモーツアルトのいつも聴き慣れている曲なのですが、何かところどころしか耳に入ってこなかった様な、霞がかかった様な、空間と音が歪んでいる様な感覚で、覚醒したら終わっていました。

 弦アンサンブルの規模はVnが合計12(?)、Va7、Vc3、Cb2、だったと思います。指揮者はなく、コンマスの工藤さんが時々弾き振りをしていた。

 第一部での圧巻は④の安村さんの歌でした。低めの声で低音も良い音、高音になると力強くホール一杯に響き、この人はアマではないかも知れないと思いました。

 一部最後のヘンデルは中々工夫をしているなと思いました。合奏協奏曲の一曲、一曲毎に、ソロVn奏者が交代し、皆が最前列で立ってソロ二人のデュエットをアンサンブルをバックに弾いたことになります。指導者の工藤さんの団員への思いやりが感じられました。演奏は尻上がりに調子が出て、最終曲のソロもバックのアンサンブルも良く合っていたし一番良い出来でした。

 

《休憩20分》

 後半は管楽器とパーカッションが加わり、オーケストラ体制となりました。加わった管演奏者は弦演奏者より多い人数でした。ここでも工藤さんの弾き振りが為されました。以下にオーケストラのメンバー表を示します(全員同時の参加ではないかも知れない)。

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⑧のビューティフルストームはピアノ協奏曲と言ってもいい位ピアノが活躍していました。ピアノの鈴木さんは、プロのピアニストと放送していましたが、流石力強く技術もしっかりした演奏でした。
 管演奏はHrもFlもObもしっかり、パーカッションのシンバルは特に⑧の曲や最後の⑫メドレーの中でも存在感を発揮していました。

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⑧BEAUTIFUL STORM(オケ+ピアノ)

 最終曲は、皆さん練習量が多かったのか一番迫力も弦楽アンサンブルも良く合っていて盛り上がった演奏でした。

 一年間とは言えコロナ禍で思う様に練習が出来なかったそうで、その中でこれだけ多くの発表演奏をしたということは立派、立派、頭が下がります。今後も頑張って、アンサンブルを大いに楽しんで下さい。

  演奏が終了したのは、16時近くになっていて、出口の棚を見たら、これから予定している演奏家として、ピアニスト仲道郁代、ジャズピアニスト山中千尋、有名作家でオペラ歌手の林真理子などなどの音楽会を予定している模様で、都合が付けばまた来てみたいと思いました。

 ワクチンの副作用は全然ないので、帰り道ちょっと寄り道。実は、大和に来た時、或いは乗換えする時には、市内のとんかつ屋に寄ることが、楽しみの一つです。そこの「かつ丼」がとても美味しくて好物なのです。何だか代表的な街のおっさんの好物みたい。人の話によれば。留置所や警察署でも嫌疑者に昼食を出す時は、「かつ丼」を出すらしいではないですか(これまで警察のお世話になったことは無いので実態は知りませんが)。このとんかつ屋には何年も前には「勝重」や「ソースかつ丼」もあったのですが、今では「かつ丼」一本に統一した様です(勿論かつ定食やその他の定食は各種ありますが)。

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ロースかつ丼

 ひれかつ丼もあるのですが、ロースの方が脂身が美味しいと感じます。柔らかくて脂が丁度いい塩梅にとろける様な甘みも有り、上の卵や玉ねぎも最適化された状態、白米も美味しいし、あちこちで食べた経験からすると絶品の美味しさです。肉が先ずブランド豚肉です。大和市だから、ブランドは「やまと豚肉」と思うのは短絡です。

 大和豚は奈良県のブランド肉なので大和市とは無関係です。               小田急江ノ島線の大和から二つ目の駅に高座渋谷駅があります。その「高座」の名は相模の国、高座郡が由来で、その辺り一帯は、富士山火山灰が積もった大地で稲作には不向きで、明治中期以降畑作に基づく養豚業が盛んとなりました。現在ではブランド肉として高座豚(こうざぶた、こうざとん)と呼ばれ、ブランド豚、銘柄豚肉の一つとなっています。「高座豚」は肉質がきめ細かく柔らかで脂の質が良く、旨みが多いのが特徴なのです。それを使っているみたい。

 副作用もなく、美味しい夕食も食べて、今日は良い一日でした。

 

<追記>、

 11月にウィーンフィルがまた来るようです。ムーティが振ります。大阪のチケットは売り出されましたが、東京でも演奏するでしょうから、わざわざ大阪までは行きません。でもサントリーホールに 訊いても詳しいことはまだ決まっていないとのことでした。本当に東京で出来るのかな?と危惧するのは、つい最近「イ・ムジチ合奏団」の来日演奏が、神奈川県立音楽堂でやると決まってチケットが売り出されたので購入したのです。ところが1週間か2週間しかたっていないのに将に朝令暮改で、公演中止となったので払い戻しますというメールが入いりました。日本の受け入れが不可能と書いてありました。まだまだコロナ感染状況は予断を許さないですね。緊急事態宣言は解除される見込みらしいですが、オリンピックを有観客でやると、爆発的に変異種感染が広がるという危惧が政府の専門家からも出ているそうではありませんか。ワクチン接種に一喜一憂ばかりしてはおれません。