横浜の近場の会場で、若いピアニストが日曜日にデュオ演奏をするので、良かったら一緒に聴きに行かないですかと知人に誘われ、どうしようかな?と思案していたら、家内に、他に用事がなかったらたまには人づきあいを良くしたら?と普段の没交渉的姿勢をチクリとつかれました。天気は余り良くなさそうですが、アフタヌーンコンサートで、しかも演奏会場はアクセスが良い処なので、約束しても日曜寝してゆっくり起きて十分間に合うだろうと踏んで、「了解」と相成った次第です。コンサートの概要は以下の通りです。
【日時】2021.3.28.(日)14:00~
【会場】旭区サンハートホール
【出演】Kinone ピアノ連弾
(森真実&大木雅子)
【略歴】
《森 真実》
昭和音楽大学器楽学科ピアノ演奏家コース卒業、同大学院修士課程修了。ピアノを、土屋優、林田枝実、室内楽を泉谷絵里、オペラ伴奏を浅野菜生子、高島理佐の各氏に師事。在学中第17回電子オルガンによるピアノコンチェルトコンサートに出演。2019年度第2回推薦音楽会に2台手として出演。
現在、音楽教室ピアノ講師、高校非常勤講師を務める。
ピアノデュオ「kinone」として、第8回サンハートアンサンブルオーディションにて優秀賞を受賞。大学在学中から、ピアノデュオや声楽伴奏を中心に、様々な施設での演奏活動を行う。
《大木雅子》
昭和音楽大学演奏家コースを経て同大学院修了。ピアノを、東優子、林田枝実、川染雅嗣、オペラ伴奏を浅野菜生子、高島理佐、室内楽を佐藤勝重の各氏に師事。6歳よりピアノを始める。
第17回電子オルガンによるピアノコンチェルトコンサートに出演。第8回サンハート・アンサンブル・オーディションにて優秀賞。ピアノ指導の他に、伴奏、室内楽等で演奏活動の場を広げている。
【曲目】
①ムソルグスキー『展覧会の絵』
②エルガー『愛の挨拶』
③モーツァルト『キラキラ星変奏曲』
④サンサーンス『動物の謝肉』より五曲。
④-1 序奏とライオンの行進
④-2 水族館
④-3 化石
④-4 白鳥
④-5 フィナーレ
⑤N.カプスーチン『シンフォニエッタ』
⑥菅野よう子『花は咲く』
【演奏の模様】
デュオというより連弾でした。人々に良く知られたポピュラーなクラシック曲ばかりで、気楽に聞いて楽しめました。開始30分前くらいに会場に着いたのですが、年配者から親子連れまで、幅広い層の観客が、結構多く集まっていました。
駅に直結と言っていい位楽なアクセスの会場でのアフターヌーンコンサートで、しかも午前中には、子供向けの「キッズコンサート」を演奏したばかりだった様で、遅れて来た人は空席を探してうろうろする程、多くの観客が集まったのでした(開始時にはほぼ満席)。
お面白かったのは、⑤の『シンフォニエッタ』で、ジャズ調だけれどクラシックの枠をはみ出ない軽快な演奏でした。曲と曲の間にトークを挟んでいて、二人は昭和音大の同級生だそうです。息がぴったり合っていました。そう言えば、昭和音大出身のジャズピアニストに細川千尋という人がいましたっけ。以前その演奏を何回か聞いたことがあります。まークラシック音楽をやっていれば基本は出来ているので、そちら方面に進出も出来るのでしょうけれど、一流になるにはやはりどんな分野でも、非常に大変な努力が必要なのでしょう。
最後にアンコール演奏が有り、『フレンチカンカン』のピアノ版の演奏です。聴きながら瞼を閉じると、あれは、Lido だったかな?Moulin Rougeだったかな?カンカン踊りを家内と見た記憶が蘇りました。