10/24から日本音楽コンクールの本選会が始まるのをすっかり失念していました。何かと気ぜわしく、今日気が付いてチケット販売サイトを見たら既に遅し、ピアノ部門、ヴァイオリン部門のチケットは売り切れていました。音楽コンクール入賞が、その後の音楽家として活躍する必要十分条件ではないと思いますが、これまでの様々な日本人のリサイタルやコンサートを聴いた限りでは、コンクール入賞者が活躍している場合が結構多い様です。 チケットがまだ買える声楽やチェロ部門でも聴いてこようかな?
ショパンコンクールも例年(5年に一度ですが)ですと今頃の時期に開催されていました。これはショパンの命日が10月17日ですのでその前後に行われていたのです。それが今年はコロナ禍の為開催できず、一年延期されて来年の開催となりました。
出場を目指していたピアニストの皆さんは、大変ですね。一年も先だと又調整し直すのでしょうから。
命日と言えば、音楽界の大立役者、堀内敬三さんが亡くなられたのが、今日の日付、10月12日です。「音楽の友」の創刊に関わり、NHKラジオ番組「音楽の泉」で様々な音楽を紹介されたことは特に有名ですね(この番組はその後皆川達夫さんに引き継がれましたが、残念ながら皆川さんも今年亡くなられました)。その出自、経歴にはびっくりします。なんとあの浅田飴(音楽会に行くときは、私も咳防止のためいつも携行しています)の創業者の三男坊として生まれ、理系に進みそれもミシガン大学の機械工学専攻で同時に音楽も学んでいたというのですから。さらにMITの機械工学修士まで修め、帰国後は音楽に熱中したそうです。あの慶応の‘陸の王者’で有名な応援歌「若き血」を作詞作曲しました(それに対抗して早稲田の第一応援歌となった『紺碧の空』を小関裕而氏が作曲したことは、今放映中のNHK朝ドラ『エール』でも描かれていました)。
旧暦の10月12日が命日の有名人もいます。あの俳人、松尾芭蕉です。
“旅に病んで夢は枯野をかけ廻る”
又昨年の今頃は台風19号が来襲、大雨で冠水、河川の氾濫などにより、死者・行方不明者80名等の被害が出ました。挙句に今年は新型コロナウィルスが猛威を振るい10月12日現在まで、1634人の死者が出ているそうです。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりです。