今日は、月遅れ盆の最終 日。お墓参りに行って来ました。暑いの何んのって無いです。最近は、空調の効いた霊廟の中に納骨堂があつて、回転寿司よろしく、位牌などが参拝者の前に、メカで運び込まれるシステムになっており、快適な環境下墓参り出来る仕組みなのだそうです。しかし我が家の方式はそうしたものではなく、旧態依然とした石碑のお墓なので、周りを見回しても日陰一つ見当たらない、カンカン照りの灼熱の太陽のもとでの墓参りでした。石碑や周囲の清掃、花差しの汚れをとり、線香置きの灰を除いて奇麗にするまで数十分、帽子を被っていても、太陽光が頭をさし、くらくらします。家を出る前、上さん宣わく、”コロナを恐れながらのコンサート三昧、熱中症注意報下の墓参り、それじゃまるで、命知らずの与太者じゃない?”ですって。自分は、今年は家にこもって居るつもりなのです。
確かに墓地の暑さはハンパない!焦熱地獄もかくの如しや!昨日買っておいたお菓子などをお供えし、💐を左右の花差しに差して、線香をあげれば準備完了です。この💐と線香は、墓参りの道沿いにあるお茶屋さんで入手するのです。大きな銀杏の木の根元にその店はあって、木陰の縁台に坐って涼風を感じながらお茶を一服所望、その間に線香を火鉢様の加熱器に掛けて火をつけて呉れます。💐は既に用意されており、水を満たした手桶に二束分入ったものが、十幾つ並んでおり、”お好きなのをどうぞ”と線香を炙る茶屋の娘が声を掛けます。 様々な花の取り合わせの中から、青い竜胆の入った桶を選ぶ。墓石に彫られた家紋が笹竜胆だからです。そう源氏の紋です。その流れを汲むらしい。本当かどうかわかりませんが。何せ家系図も何も残っていないのですから分からない。
竿石には、『~家の墓』とは刻まれていなくて、『先祖累代の墓』となっています。
これは、お寺さんの墓地でなく、公設墓地だからです。長い年月の間には、長子相続が出来なくなって、『~家』を継ぐ子孫が居なくなる場合もあり、そうした場合、例えば、嫁いだ女性の子孫が、墓地の永久貸借権を引継ぎ、新たなお墓の管理人となることも可能なのです。そうした場合『先祖累代の墓』と彫ってあれば、家名は墓誌に色々刻む事が出来る訳です。公設墓地では、そうしたことが比較的広く認められているのですが、寺所属墓地だと、中々簡単ではないとききます。仮に子供が居ない場合は、兄弟に永久貸借権を引継いでもらうことも可能らしいですよ。
帰りに墓地を見下ろす高台からは、今を盛りと咲いているむくげの花がみえました。少し涼し気。
又石屋さんの店頭には真っ赤な何の花でしょう、ブーゲンビリアかな?咲き誇っていました。 太陽に対抗している見たい。
『墓の石
燃え盛る赤
ブーゲンビリア』