HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

ダニエル・バレンボイム『ブラームス交響曲2番』On Demand映像視聴

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 昨日はゲルギエフの指揮する、ロンドン交響楽団の1番を視聴しましたが、今日はかねてライヴ放送があると期待していたエーテボリ交響楽団演奏、ベルグのヴァイオリンコンチェルトとモーツァルトのレクエムが日本時間22:00~とあったのでリンクを開いてみたのですが、それらしいものは見当たりませんでした。時間が変更にでもなったのでしょうか?
 そこで他のサイトを探したら、上記タイトルのON Demand放送が、≪ベルリン州立劇場≫である事が分かり、昨日の1番に続き2番を今書きながら視聴しています。

 バレンボイムはこの州立劇場の音楽総監督と芸術監督を兼務し、劇場との契約を2027年まで延長した模様

です。バレンボイムはベルリンの壁崩壊後音楽監督に就任し、当劇場を世界的なレベルに引き上げました 。

 ベルリン州立劇場は プロイセン王フリードリヒ2世の 命により 1743年に完成したものです 。そうあのフルートを吹くフリードリヒ2世です。 老朽化を 改修するため2010年から工事に着手、 2017年に改修工事を終えて 再出発しました。

 今日の演奏は、シュターツカペレ・ベルリン。この管弦楽団はプロイセン王立宮廷楽団を起源としている、歴史あるオーケストラです。 この1番の曲は普通あまり聞かないのですが、 全体的に 穏やかで 明るい 日差しのもとの 緑溢れる 自然を 聞きながらイメージす聴きながらイメージするのが常です。 オケ編成は 二管編成の 弦楽5部 、標準編成に近いものです。

 第1楽章は一番演奏時間が長く十五、六分 位、その間穏やかな旋律 が続きますが 、それもそのはず ブラームスの 子守歌を題材にして 作曲されているからです 。ホルンなどの木管やバイオリン、チェロなどの調べも のどかな穏やかな 、明るい 響きを奏でています 。でも欲を言えば 何となくインパクトが弱いような気もします。 昨日のゲルギエフの一番の演奏と比べ、 バレンボイムの今日のオケ演奏は迫力に欠けるような気がします。

 第2楽章は10分程度の曲で、 ゆったりとした やはりのどかな感じのする 音の響きが 気持ちを 楽にさせる ことも確かですが 、第1楽章からの変化が あまり少ない様な気もします。これはバレンボイムの指揮指導によるというより、原曲の楽譜構成のしばりが強いのためではないかと推察されます。

 3楽章は、一番短い楽章で、5分程度、弦のピツィカートがアクセントを加え、オーボエの哀愁をおびた調べが何とも良い感じをかもしだしました。最終4楽章は9分位。弦の面白い動きで開始し、管や弦の少し強い響きもすぐにおさまりおだやかな調べに変わる。バレンボイムの指揮の特徴は両手を前に平行に突き出したり片手だけになって指揮棒を振り、余り感情を顕わにすることのない器楽奏者の様な演奏の印象を受けました。最後のフィナーレは、以外とサッパリと終局してあっけない感じを受けました。

 2番全部を聴き終わって、何か物足りない気持ちが残っりましたが、これは昨日の1番の印象が強く影響しているためなのかも知れません。

 でも会場の聴衆の反応は大きく、

音が鳴り止む1秒前から、歓声があがっていました。

 ついでにコンマスは、東洋的顔立ちの女性でしたが、日本人でしょうか?