今(2020.4.3.21:30)、ブラームスのシンフォニー1番をゲルギエフで聴いています(このブラームスの演奏の前にシマノフスキーも演奏しています)。これは彼が「ロンドン交響楽団」を指揮した演奏を、今日4月3日(金)朝3:30からネット配信されたものの録画です。U-tube配信なので、一昨日のエーテボリ交響楽団の配信や、昨日のマリンスキーTVの配信程映像はクリアでないですが、音質は十分で重量感のある安定した演奏が聞こえてきています。映像配信の良い所は演奏するパ-トの演奏者をアップで映し出してくれること。演奏会場ですと、楽譜を全部知っている訳でも、次はどこの楽器の番かと全曲に渡って頭に入っている訳でも無いので、音が出て初めてその奏者の方を追うことも多いのです。座席によってはオペラグラスで見ないとそのパートの奏者の演奏の詳細が見えないこともあります。従って、映像でカメラマンがその役割を代行してくれるのは、非常に助かりますし楽なのです。
ブラームスの1番とは長い付き合いで、これまで数えきれないくらい聴いています。4番も好きですがやはり何といっても1番。その全体構成、ドラマティックさ加減、堂々としたただ住い、今ヴァイオリンの独奏部分に差し掛かりましたが、この様なあちこちに咲き誇る見事な花々、管アンサンブル、弦アンサンブル、続くフルート独奏による調べの繰返し、続く管弦の調べの見事な力強さ、そこに挟まれた各パートの独奏の構成がブラームスの天才性を示していると思う。4楽章の何度か繰り返される弦のアンサンブルは大好きです。どれをとっても他の作曲家のシンフォニーに負けない大作だと思います。口笛でメロディーを口ずさみながら聴いています。ロンドン交響楽団の演奏は、たいしたものですね。ゲルギエフは始終表情を変えず、腕の振りもそれ程大げさでなく、時々10本の指を小まめに揺すりながら指示を出していました。最後のアンサンブル、打楽器の力強さをけん引する指揮ぶりは全くもって素晴らしい!
ロンドン交響楽団は今年の10月に来日公演を予定していて、ラトルの指揮でマーラーの「復活」を演奏します。「Hukkats」を名乗っている自分としては、これは絶対聴き漏らせないので、既にチケットは購入しました。楽しみです。だいぶ先ですし、まさかコロナで延期とか中止にならないでしょうね?
昨日のバレエ組曲「青銅の騎士」の配信は配信後24時間だけ見られましたが、このロンドン交響楽団の一番はどうなのでしょうか?24時間以内とは書いて無いので明日でも見られるのかな?今日中だったらまだ大丈夫だと思いますよ。