(注)期間は3/1(日)までに変更になったそうです。
本来であれば、昨日1月29日(土)は、オペラと管弦楽をはしごする筈だったのですが、コロナの攻撃に敢えなく降参、中止になってしまったので、代わりに花見と相成りました。場所は神奈川県松田町の松田山、中腹にある西平畑公園で、河津桜の木が何百本も植えてあるといいます。田舎町だし、花見は野外の開放空間だし、天気予報は、晴れのち曇りでここ二三日の戻り寒は続く様なので、客足は鈍ると見ました。かなりコロナリスクは避けられるのではないかと考えて、出掛けました。家人には「甘く見ては駄目よ」と言われましたが、最大の問題、公共交通機関は、小田急線等の下りでしかも休日なので、混むことはないと思ったのです(言い訳がましいことを言いますと、自家用車は外と隔絶された空間なので一番好ましいのですが、私は運転出来ないのではなく、運転しないのです。免許取得は結構遅かったのですが、最初の内は運転に夢中になり、秩父の長瀞や箱根、伊豆方面に一人で運転して行ったり、東名、東北自動車道などの高速道路も結構とばしていたのです。でも二台目の車に買い替えた頃から余り運転しなくなり、三台目以降は月に一回程度か時には数か月も運転しないことも、今ではどうしても車を使う必要がある時以外は、ほとんど乗りません。車運転が大好きで上手なうちの上さんに乗せて貰っています。従って、腕前は下手になる一方、ペーパードライバーに近くなっている。でもほとんど運転しないので、ゴールドカードです(基本的に好きではないのかな?)。上さんのたまわく「助手席に乗せてもらって、うたたねしたかったけれど、今では逆ね!」でも東京や神奈川でも近場でないところまでは乗せてくれないし、公共交通機関を使わざるを得ないのです。
そこで念のため早めに家を出て電車に乗ったら、ガラガラでした。
私は横浜方面から乗ったので、海老名で乗り換えです。新宿方面からだと乗換が必要なしです。「松田の桜祭り」と聞いてあーあの断層のあるところだ、とピンときましたが、そこに、桜の名所があることは知りませんでした。松田の名のついている断層は二つあるのですが、そのうち、神縄(かんなわ)・国府津-松田断層帯は、富士山の東麓から、丹沢山地の南麓、大磯丘陵西縁、国府津を経て相模湾に至る断層帯です。大地震を引き起こした過去も有り、将来も懸念されている場所の一つです。
下車駅は、小田急の新松田駅。花見会場は、山の上にあるので、松田駅からシャトルバスが出ています。ここでややこしいのですが、松田駅はJR御殿場線の駅で、小田急松田駅と目と鼻の先の近くにある様に見えるのですが、両者を繋ぐ道は、駅前広場を出て、車道沿いの歩道を通り、ずっと迂回しなければならず、10分位かかるとのことです。互いに二三十メートルしか離れていない見える場所にあるのに、直結道がないので非常に不便
です。両駅間は、私有地で通り抜け出来ないのでしょうか?昔、小田急線と(高架で)直交していた横浜線の原町田駅で小田急線に乗り換えるには、小田急町田駅まで細い道沿いの商店街を通り抜ける必要がありましたが、今ではそれも解消し、直交点に共通駅が出来てその後の街発展のもといとなりました。
シャトルバスは混むと嫌やなので、花祭り会場の松田山(標高568m)の中腹まで徒歩で登る事にしました。会場に着くと、一部花盛りを過ぎた木も有りましたが、満開の見事な桜の木が目に入って来ました。
木の足下には菜の花が植えられていて黄色と緑が桜に映えて綺麗。
標高二三百メートルの高さのその「西平畑公園」からは、松田市街地が一望に見渡せて気持ちがいい。非常に見晴らしのいい所でした。市街中心部を幅広い酒匂川(さかわがわ)が北西から蛇行して南方向に流れている様子が良く見えます。またJR国府津駅を起点とする御殿場線が、松田で小田急線とクロスし、ほぼ酒匂川にそって上流域の谷峨方面まで伸びているのがかすかに分かります。(御殿場線は南方の御殿場まで南下、さらに南下して終点沼津まで走り地域の足となっています。)
一方西の方角を南(左手)から北方向(右手)を俯瞰すると、左手に大きく箱根外輪山が、その右端に明神ヶ岳(1169m)、さらに右側奥に三角に尖った金時山が見えます。そうあの童謡「足柄山の金太郎」の歌の山(金時山を中心とする足柄山)です。さらに目を右に移すと、ボコボコボコと低いけれど目立つ三つの山が見えてくる。左から矢倉岳(870m)鳥手山(665m)大野山(723m)など近くの山が連なっています。
その遠くに若し天気が良ければ、富士山が見事な姿を現す筈だったのです。昨日は残念ながら晴れてはいても雲が多く見られませんでした。
でも久し振りで高い山ではないけれど、登山気分でいい景色を見ることが出来ました。山はいいですね。天気が良ければ言う事無し。こういうご時世であれば、出掛けるのにピッタリの場所かも知れません。(でも寒さと急な天気の変化にご注意!)特に高い山はマスクも必要ないでしょう。 桜祭りは案の定それ程の人出もなく、係員に訊いたら一週間前ぐらいの天気の良い日には、かなりの人出だったそうです。今は満開の時期が終わりに近づいているとのことでした。その他にも遊ぶ場所は多いみたい。
帰りは「松田山ハーブガーデン」の遊歩道を駅まで下りました。
遊歩道の両側には地植えで、様々なハーブが植えられてあり、時間があれば一つ一つ名札と植物を観察しながら歩くと、興味のある人、子供などは大変勉強にもなる事でしょう。
下山の途中にはみかん畑もありました。また白い桜の花も見かけました。染井吉野でしょうか?
お土産に関しては買うのを控えようとも思ったのですが、その日の状況から判断して(売り手も観光協会の係員もアルコール消毒で手を洗うこと等に注意していることが、スピーカー放送からも分かりました。)コロナ菌は付いていないだろうと楽観的に考えて、地場産の落花生、清美みかん(自分の家の門先で売っていた農家のおばさんが‘無農薬’と言っていた)、‘さるなし’という木の果実のドライフルーツ、桜まんじゅうを買って帰り家で食べたら大変美味しかった。特に落花生。
帰りの電車もガラガラ空いていました。