映画館はコロナが大丈夫かどうか?非常に不安な気持ちもあり、家人にも止められたのですが、ウィルスを貰らう確率を出来るだけ下げる工夫をして、OKを取って行ってきました。マスク・手洗い・うがいは勿論ですが、加えてアルコール(消毒液)侵潤シートを持参する、東京や横浜の中心街の映画館は避ける。出来るだけ観客数が少ない時間帯に見る。そんな訳で上映時間は19時過ぎのレイトショウに近い上映を選びました。
館内は200位の座席がありましたが、観客は非常に少なく数えると16人でした。それぞれ、離れ離れの席にいます。見た後で係員に訊いたら、日中は最高でチケット売り切れの観客数(即ち200人位)が入ったとのことでした。数時間も経っているし、場内の換気装置は強力だし、仮に空気中に漂ったとしてもそれは瞬間なので(中国のエアロゾル説は眉唾ものか、特殊な状況の中で発生することは無いことは無いという非常に限定的なものと考えます)もう劇場内に浮遊はしてないだろうし、あるとしたら、仮に感染者が二名(その映画館の周辺地域では発生は未だ確認されていないので、あり得ないと推測されますがあくまでも可能性の低い「仮に」です)日中座ったとしても、その座席に自分が座る確率は1/100 、もうロシアンルーレットよりはるかに低い確率ですね。最近は外出して帰宅したら、手洗い、うがいの後、衣服に着いたほこり等はマスクをして払い落とすことにしています。それに出来るだけ同じ上着、ズボンは毎日は着ない、3~4日サイクルで着替えています(理想的には毎日洗濯すればいいのでしょうけれど。下着、シャツなら自宅で洗濯出来ますが、上着等はクリーニングに出さざるを得ず、毎日出す訳にはいきません)。
鑑賞した作品は、ジェイ・ローチ監督の『スキャンダル』。先月、アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を取った作品で、米国マスコミ界のスキャンダルを題材にした映画です。ドキュメンタリーに近い作品です。出演はシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの三人の有名女優、主要な役柄を演じていました。
米国テレビ界の大物の隠されていたパワハラ、モラハラ、セクハラ行為が、被害者の訴えと同時に次第に暴き出されていきます。「(違法な)要求を飲めば花形キャスターのポストを与える、拒否すれば解雇、即生活困窮に陥れる」では、生殺与奪の権利を握っていた封建時代の絶対君主と何ら変わりがないでは有りませんか。FOXの最高経営責任者がそんなことも理解していなかったとは、意外とトップは不勉強なのですね。理性が欲望をコントロール出来ていない。トップの資格がない。失脚して当然です。“天網恢恢、疎にして漏らさず”ですよ。
昨年だったか一昨年だったか、ハリウッドの有名監督のセクハラ問題が起こりましたが、それにしても米国に限らず、分野に限らず、世界は何と「不都合な真実」に溢れているのでしょう。近代国家の基本である、自由、平等、基本的人権、法治主義、国民主権は掛け声だけに終わってしまっているのでしょうか?形骸化しているのでしょうか?良く分からない。NHK放送のチコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と怒られそう。日本国憲法第12条に謳う“この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。またこれを乱用してはならない”という言葉を忘れている人は少ないとは思うのですが。米国憲法等にはどう書いてあるのでしょう? それ程の努力をしなくとも形骸化しない様な社会システム(家族システム,教育システム、地域システム、市民生活システム、会社システム、国家システム、外国関係システム)が構築出来ればしめたものなのですが。でもそのシステム自体を保つ、或いは発展させるためにまた不断の努力が必要になって来るのでしょうけれど。
私事で恐縮ですが、昔自分の(今の上さんとの)結婚式で、友人の一人が贈ってくれた言葉を今でも忘れることは出来ません。“現状維持はあり得ない。一歩前進しなければ現状にも留まれず、一歩後退するだけです”という言葉が。
次は、ゼルウィガーの『ジュディ』を是非見に行かなければ!