昨日(2020.2/23日曜)は令和天皇の誕生日で祝日でした。一昨日の春一番が雲を飛ばしたか、朝から良い天気で春の気配が一層感じられます。バカ陽気に誘われて散策しました。ばい菌の無さそうな所を選んで。垂れ梅(或いは垂れ桜)も咲いています。
ソメイヨシノと覚しき桜も花を付けていました。先日見た桜の花は、明らかにソメイヨシノではないと分かる、赤みがかった濃い色の早咲きの桜でしたが、今度の桜は、ソメイヨシノの可能性大です。白がかった薄ピンクです。写真を撮っていると、枝の上を動く気配がした。何かが枝を滑る様に走り、花が沢山付いている小枝の方に移りました。‘動物だ!鳥ではない!’と少し興奮して、目を凝らして良く見ると、リスでした。
‘公園でもないこんな処にリスなんて’と、思わず声を上げました。そこは、横浜方面から鎌倉に抜ける「鎌倉街道」沿いの中学校の正門に立つ桜の木でした。街道は車両がバンバン走るし、歩道は多くの通行人が通り、街道の筋向かいには、街道に直角にアーケード商店街が通っているし、学校で飼っていたリスでも逃げたかな?いや、何処からか来たリスに通行人か誰かが餌付けしたかもしれない?等と考えながら写真に撮ろうと構えました。でもすぐに動いてしまうので、なかなか写真に収まりません。其れにしてもいったい何をしているのだろう?良く見ると、桜の花を食べているように見える、いや舐めているのかな?よく小鳥が花の蜜を舐めている姿は見掛けたことがありますが、リスが同様な行動をとるのは初めて見ました。シャッターチャンスを狙ったのですが、何分動きが素早くて、挙げ句にスマホなのでいい写真は撮れませんでした。
そこにいつまでも留まる事は出来ないので、街道の近くの信号が変わった張り合いに道路を横切り、アーケード商店街の方に歩いて行きました。「弘明寺(ぐみょうじ)商店街」と書いてあります。横浜では結構名の通った古刹で、その門前町がアーケード商店街になった模様。
商店街は、コロナ騒ぎにもかかわらず結構な人出でした。アーケード街を進むと途中橋(大岡川)を渡ります。
さらに数百メートル直進するとアーケードが切れる辺りからお寺の外観が見えて来ました。
かなり急な山の上にあり古そうなお寺です。お参りの前に商店街をつぶさに観察すると、東京で言えば、高円寺商店街や荏原商店街や戸越銀座商店街等よりか、どちらかというと浅草新仲見世商店街に似ているかな?和装小物や和服を扱う店や染め物屋、着物屋、漬物専門店、刃物他の道具専門店、豆腐専門屋、また飲食店も多く、ふぐ屋、ウナギ屋、寿司屋など和食専門店の他、和洋様々な食堂やレストラン、喫茶店、他に
花屋、パチンコ店まであります。
それに和菓子専門店も何軒もありました。やはり浅草に似ています。あれ程の規模はないですが。
さてお寺の方に行って見ましょう。入口の山門には左右古そうな仁王像がこわい顔をして屹立している。
訊いてみると鎌倉時代の作だそうです。運慶、快慶、の作程緻密ではないですが、観れば見るほど良く出来ています。800年以上も立ち尽くして歴史の変化を見つめて来た顔なのですね。この寺には鎌倉入りする源頼朝が戦勝祈願に来たという故事もあるそうです。
比較的細い参道を進みと急こう配な階段がありました。何段か数えなかったのですが70~80段はあったかな?
階段の中腹程の左側に、「身代わり地蔵」と書いてある金属つくりの地蔵さんが立っていました。前日の音楽会の午前様帰宅のせいか、若干頭痛がしたので、お賽銭を上げ拝んでから、地蔵さんの頭をなでて、治ることを祈りました。
本堂は何故かトタンの様な金属張りで、社務所で質問したら、もともと茅葺きの屋根だったのですが、修理する時、茅葺きの屋根をそのまま銅板で覆ったそうなのです。見た目にはちょっと違和感がしました。近くにいたお坊さんに訊いたら、鎌倉時代に建立された建物で、本尊は観音様だそうです。国宝に指定されており、年に一回ご開帳、公開されるとのことでした。社務所で貰ったパンフレットによると、“聖武天皇の御代に天下に悪病流行した際に、行基が天下泰平祈願で各地を行脚、この地に草庵を作り一刀三礼で彫刻祈願されたのが、このご本尊である十一面観世音菩薩なのだ”そうです。本堂に入り鐘を鳴らし、お賽銭を上げて‘コロナ疫病の平癒など’をお祈りしました。お寺の桜も満開でした。
お祈り後、社務所で聴いた食堂で「横浜名物サンマー麺」を食べました。
これはサンマが入っている訳でなく(語源は「生馬麺」の広東語読みとの説があるが真偽は不明)、とろみをつけた汁で野菜炒めを味付けした様なものを麺の上に乗せた簡単なものですが、少し甘みがあるしょうゆ味が独特のものでした。十年ほど前にどこかデパート、確か高島屋だったかな?で食べて以来だったので結構美味しかったですよ。値段も安いですし。帰りに花屋さんで黄色いフリージアを買って帰りました。
いつも遊び歩いてばかりいるので、上さんの不機嫌の矛先を少しかわすために。