HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『歌があるから強くなれた、Nコン合唱にかけた青春』BS1スペシャルテレビ放送鑑賞

 Nコンとは、NHK全国学校音楽コンクールのことです。全日本合唱連盟・朝日新聞社主催の「全日本合唱コンクール」と双璧をなす、我が国の代表的な合唱の祭典です。違いは、前者が、小学校の部、中学校の部、高等学校の部と学校に限るのに対して、後者は、小学校を除いた上記同様二種の他に、大学の部門、職場(一般)の部門があり、また合唱部員の規模によって、AとかBとかグループ分けされ、混成、同声(女声のみ、男声のみ)でのグループ編成があります。開催時期も確か少しずれていたかな?
 Nコンの方は、毎年NHKが課題曲を課し、それに自由曲と合わせた総合点で金賞、銀賞などを争います。予選に参加する学校は約2300校あり、今回のテレビ番組はNHKがドキュメンタリーシリーズの一環としてBS1チャンネルで放送されたもので(2020.2.初旬 初回)一昨日、2/20. 20時からの再放送を見ました。内容は、①八丈島の合唱部員八人しかいない中学校の、予選大会を目指す合唱部三年生部員の葛藤と悩みを取材。
②合唱強豪校である三重県四日市市の暁高等学校が、県優勝を目指すドラマに関して。
③三年生が指揮指導する旭川の高校(昨年の優勝校)のその三年生の悩み、努力と挫折。
 ①では指導教師が厳しく、仲間に強く注意できなくて教師と仲間の間に挟まれ悩む三年生なのですが(まるでサラリーマンの中間管理職みたい、元ミュージッシャンだった義父に励まされ、吹っ切れてまた元気に他の7人を引っ張る三年生の物語。でもこれって先生の役割じゃない?生徒の悩みを何とかすることは。
 ②では、歌が好きで初めて合唱部に入った生徒が、多くの部員から出場者を選抜する学内オーディションに最初落ちながら、仲間の励ましでさらに強くなれて、最終的にそれに受かり、大会出場出来た物語。しかも県大会で見事優勝、県代表になったドキュメンタリーです。
あきらめず努力していれば、天は微笑んで呉れるのかな?通常はそう簡単に上手くいかないですけれど。
 ③は音楽が好きで相当音楽力が有りそうな三年生が指揮指導し、教師と見紛う程の指導力を発揮しているが、前年度優勝した時の指揮指導した卒業生(大学生?)見て貰ったら“スパイスが足りない”と言われて自信喪失、夏休み中はその卒業生に指揮指導してもらう程落ち込むが、仲間の励ましによってふたたび自信を取り戻し最後の追い込みに努力するが、鯛かいでは残念ながら優勝出来なかった。涙するも切り替え回復早く、“大学でも音楽やって頑張る”という強さを見せたのでした。
 以上NHKのトーンは、仲間同志の絆がNコンに向けた活動により強固となり本人も強くなるという筋道ですが、合唱部だけでなく学校で数多い他の部活との対比や引用、かかわり合いまで踏み込めれば、もっと深い楽しめるドキュメンタリーになったかも知れないですね。あれは数年前でしたか全国優勝レベルの福島県の中学校に関するテレビ放送を見たのですが、そこでは多くの先輩たち、即ち卒業生たちがマンツーマンで後輩を指導するシステムが構築されており、それが強みになっているということと、プロと見まごう程の指導教師の存在も大きいことが示されていました。合唱の高校野球化かな?部員は全国からは集まらないし、スカウトもされないし、まだまだ地道なところが有りますけれど、今後どうなっていくのでしょう?