HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート』テレビ鑑賞

 毎年恒例のウィーンフィルの元旦のテレビ放送、今年は他の用事で見れそうなかったので、録画して置いて後で見ようと思いましたが、忙しくてなかなか見れませんでした。時間の合間に少しずつ見て、1月も上旬が終わる今頃までかかりました(もうニューイヤーでないですね?)。でも一応感じた事などは記録して置かないと。
 今年の指揮は初顔のアンドリス・ネルソンス、42歳のラトビア人です(マリナ、レベカもラトビアです)。誰が指揮するかは、ウィーンフィルの楽団員の投票で決めるらしいですが(来年はまたムーティーですね)、ここ10年来、ネルソンス(以下Nと略記)は客員で何回もウィーンフィルを振っているというので、楽団員にとってはなじみの人だったのです。Nは僧侶のローブに似た腰が隠れるほどのゆったりした、長いガウンの様な黒い上着を纏って登場、相当な体格の偉丈夫といった感。これまでの指揮者(ティーレマン、ムーティ、デュダメルなど)と比しても、とても優しい中年男という雰囲気を持っていました。Nの指揮は例えれば、吹く風にそよぐ柳の枝の如き柔らかな腕の振りと、柔軟な体の動きで、時にはオケをけん引し時には演奏をそっと支える仕草で、オケの持ち味を十分引き出していたと思います。また今年は例年になくシュトラウス以外の曲が多用された様で、生誕250年を意識してかベートーヴェンまで演奏されたのです。

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 最初の曲のツィラー作曲『放浪者たち』序曲は、今回が初めてのエントリーではないでしょうか?(ティ-レマンの時もムーティーの時も最初は、シュトラウスの『ジプシー男爵』でした。)終曲の、後Nが先導した楽団員の新年の挨拶の後の、『青き美しきドナウ』と『ラディツキー行進曲』演奏は例年と同じでした。(Nがトランペットを片手に登場し時々吹いて合いの手を入れた点が異なっていましたが。)
 オケの構成は、楽器によって若干増強された二管編成の変形で、80人弱くらいかな?配置は毎年ほとんど同じ位置ではなかろうかと思われます。演奏者の顔ぶれは(毎年の録画を見比べると)大分入れ替わっている様です。演奏前と休憩時のNHKアナとの解説・トークにゲスト出演していたヴァイオリニストが「今回は非番だから出演しない」との旨の発言をしていたので、楽団員は相当数いるのではなかろうかと思われます。因みに昨年11月の来日演奏会を聴いた時は100名を超える大所帯でした。 もう一人のゲストは女優の草笛光子さんですが、何だか見た目、かなり緊張して質問に答えていた様子、‘ドキドキしている’といった趣旨のことを言っていました。酸いも辛いも知り尽くし百戦錬磨のあの大女優でさえ緊張するニューイヤーコンサート、その雰囲気とは一体どんなものなのでしょうか?音楽は生で聴かないと本当には分からないと私も思っているくちですが、このウィーンフィルの新年コンサートだけはもう一生かかっても見られないでしょうね。せいぜい来日公演で我慢しましょう。

<追記>:昨日の記事で「日本アカデミー賞は3月かな?」と書きましたが、3月は授賞式です。発表は今日(2020.1.16)でした。この受賞作品中では音楽関係の「蜜蜂と遠雷」がまだ見ていないので(鑑賞したい作品の中では)最優先で観たいと思いますが、まだやっているかな?