HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

ジャズコンサート『東大×ジャズ ブルーノートの奇跡---第1号SP盤から未来へ---』

    このあいだの日曜日(2019.12/15)、ブルーノートなどのレーベルのレコードを大量に所蔵する東大総合研究博物館が、古い蓄音機(英国E.M.G.社1932年製)を使って、初期のレーベルのSPレコードによるジャズコンサートを開くという通知が来たので、聴きに行きました。f:id:hukkats:20191217002021j:plain

会場は、丸の内の東京駅前「JPタワー」ビルの3階にある前述の博物館内です。このビルは旧東京中央郵便局跡地に建てられた高層ビル(38階建て)が平成24年度末にオープンし、その中に、学術文化総合ミュージアムとして位置付けられた「INTERMEDIATHEQUE(インターメディアテク)」が設置されて、東大が総合研究博物館(学術遺産を一堂に集積)として使用・運営しているものの様です。事前情報によると、座席が30席弱しかなく先着順だというし、ジャズはたまにしか聴かないとてもジャズファンとは言えない自分なので、行くのは止めようかなとも思ったのですが、天気はいいし、座れなくとも立って居られる限度だけ聴けばいいと思い直し、出掛けることにしました。13:30開場、14:00開演なので、早めに家を出て13:00に着きましたが、既に長蛇の列が出来ていました。会場は、博物館の比較的広い空間に、椅子を並べただけの俄かつくりのもので、ステージは無く正面にピアノが1台と左サイドにベースが1台置いてあり、右手には、大きな丸いラッパのついた蓄音機が鎮座していました。生演奏もある様です。

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NHKがラジオ公開収録を行うそうで、マイクや関連機材もありました。開演時間少し前に司会の伊藤雄彦アナウンサーが、拍手の仕方などの注意事項を観客に伝え、先ずゲストを紹介しました。誰かなと思ったら、ジャズピアニストの山中千尋さんでした。彼女の演奏は、今年4月、『スーパーリクライニングコンサート』と称した白寿ホールでのリサイタルを聴いたことがあり、その時の記録文を見てみると“クラシックピアノをずーと長く学んできた女性で、昭和音大生の時、ジャズピアノに転身した方の模様。海外でも実績をあげ注目の新進気鋭のジャズミュージッシャンでした。演奏後ポニーテールの髪が頭上から前に垂れるくらい深々とお辞儀をしていました。好感の持てる品のある演奏家です。”と書いていました。1年近く前のコンサートだと思っていたら、まだ八か月位しかたっていないのですよ。今回登場した千尋さんは、まるで別人かと思う程外見が変わって見えました。髪は以前より短くし、かなり痩せられたのかな?次にベースの山本裕之さんを紹介、最後に企画・解説担当の博物館職員、大澤啓さん。コンサートは先ず千尋さんの演奏から、ベースの伴奏付きです。「乙女の祈り」をジャズ化した曲で元気よく一気に弾き終わりました。そのあとSP盤によるレコード鑑賞です。大澤さんの説明によると、鉄針を一回ごとに取り換えて回す必要が有るそうです。ブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンが最初に録音したMead Lux LEWIS 作曲・ピアノ演奏で『Melancholy Blues』。その後7曲目 Edmond HALL Celeste Quartet 演奏の『Profoundly Blue』まで、大澤さんの解説及び伊藤さん、中山さんも加えてのトークなど前半(全部で16曲予定されていました)の録音を聴き終わる頃には、風邪気味なことも有りかなり疲れてきたので退出しました。感想を一言でいうと、レコードが回転する雑音(小さい音ですがザ~という音)が、バックグランドの如く入っていたのを除けば、柔らかい綺麗な音が出ていて、CDなんかよりか随分詩的な音だと感じました。大澤さんのブルーノート創成期の話は、随分と詳しくかつ興味深いものでした。
尚コンサートのNHK放送予定は、12月30日(月)ラジオ第1で17:05~です。

 さて博物館の玄関を出てビルの内部を見ると、トライアングルの回廊に囲まれた大空間(吹き抜け)が地下1階から上6階まで広がっており(この商業フロアをKITTEという)、回廊の外側に各種テナントのお店が軒を連ねている内部構造が目に入って来ました。これは表参道ヒルズの類似構造の建築ですね。(ヒルズは三角形でなく、楕円形の様な長方形ですけれど。)

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 でもこれだけのテナントが良く営業が続くものですね。だってこの丸の内界隈にはどんどん高層ビルが増えていて、それぞれに飲食店やら各種ショップやらがあるのだから、大変な数の店で、大変な競争だと思うのですが。良く商売が成り立ちますね?オリンピックが終わったら一体どうなるのでしょうか?

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