HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『KING&QUEEN展(from National Portrait Gallery of London)』鑑賞詳報Ⅲ-6

《Ⅲハノーヴァー朝⑥》 前回ジョージ4世の弟、ウィリアムがウィリアム4世として即位したと書きました。1830年の事でした。どういう訳か今回の展覧会には、その肖像画が無いので、ネットで探した肖像の一つを掲載します。 ウィリアム4世 なかなかの偉丈夫に…

Stendhal『イタリア紀行(1817年版)』3

≪ミュンヘン10月25日≫ この日の記事はたった一行です。 “心をひくもの皆無。寒さのため楽しめない。***伯が今晩わたしをカタラーニ夫人に紹介する。” まるで随筆の一言みたい。スタンダールさん、清少納言になったのですか??枕草子ですか?? これは余程寒…

Stendhal『イタリア紀行(1817年版)』2

≪ベルリン1816年10月4日≫ この紀行の最初がベルリンだということに首をかしげる向きもあると思いますが、スタンダールは次の様に紀行の発端を書いています。 “手紙を開封すると、四か月の休暇の許可だ。喜びのあまりの有頂天、心のときめき、三十歳にもなっ…

『横浜山手地区庭園・西洋館群』探訪

この間の晴天の日に、港の見える丘公園等の庭園・西洋館が集まっている景勝地、「横浜山手地区」を散策しました。この地区には、横浜に住んでいても時々単発的に行ったことがあるだけで、多くの歴史的遺物が揃っているにもかかわらず、見たことが無い、知ら…

【Stendhal『イタリア紀行:1817年のローマ、ナポリ、フィレンツェ』】1

《序文》 この訳本の原本は、訳者の臼田氏によれば、1817年9月にパリでスタンダールが自費出版したフランス語版で、そのタイトルには “イタリア紀行” という文言はありません。 スタンダール 訳本では、“1817年のローマ、ナポリ、フィレンツェ” を副題にして…

『スタンダール、イタリア旅日記(1827年版)』精読(遅読)32-3

≪ボローニャ十二月三十一日≫ 前回まで、スタンダールが長逗留したミラノを発って、ベルジョイヨーゾ経由でパヴィアに着いた時の記述を書きました。その後ピアチェンツァ⇒レッジョ⇒サモッジャ経由で十二月二十七日にはボローニャ入りしたのですが、ここまでは…

『KING&QUEEN展(from National Portrait Gallery of London)』鑑賞詳報Ⅲ-5

《Ⅲハノーヴァー朝⑤》 ジョージ4世は、皇太子時代から暴飲暴食で有名で、「クジラ王子」と揶揄される程太っていました。賭博や色を好むことでも知られていました。次の肖像画は、ジョージ4世を風刺した版画です。 『消化におびえる酒色にふけた人、ジョージ…

ミラノ・スカラ座オペラ(配信)ヴェルディ『シモン・ボッカネグラ』

イタリアのコロナ禍の被害は大きく、海外遠征コンサートはもとよりイタリア国内でも、観客を前にした音楽演奏は出来ない状態が続いているのか、ミラノ・スカラ座は、無観客による演奏会を配信で世界に発信する試みを続けています。昨年12月のオープニング…

『KING&QUEEN展(from National Portrait Gallery of London)』鑑賞詳報Ⅲ-4

《Ⅲハノーヴァー朝④》 前回ジョージ2世の子女が音楽演奏をしている絵画を引用しましたが、その絵を見る限り、兄と姉妹は仲睦ましく合奏しているように見えますが、実はこの兄妹は仲が悪かったらしいのです。中央でチェロを弾いている兄の王太子(プリンス・…

『KING&QUEEN展(from National Portrait Gallery of London)』鑑賞詳報Ⅲ-3

《Ⅲハノーヴァー朝③》 1727年にジョージ2世が即位したと前回記しましたが、戴冠式は恒例のウェストミンスター寺院で行われ、その際ヘンデルの作曲した『ジョージ2世の戴冠式アンセム』がヘンデルの指揮で演奏されました。 ジョージ2世戴冠式アンセム 「ア…

『KING&QUEEN展(from National Portrait Gallery of London)』鑑賞詳報Ⅲ-2

《Ⅲハノーヴァー朝②》 前後しますが、ジャコバイトに関して若干の補足を記します。 ジャコバイト(ジェイムズ派)とウィリアム3世の戦いは、特にアイルランドで先鋭化し、ジェイムズ2世時代からのアイルランド総督が、ウィリアム新王が即位した時それを否認…

『KING&QUEEN展(from National Portrait Gallery of London)』鑑賞詳報Ⅲ-1

《Ⅲハノーヴァー朝①》 ステュアート最後の王となったアン女王には、嫡子はいませんでした。しかし腹違いの従弟、前プリンス・オブ・ウェールズ、ジェイムズ・フランシスがいたのです。彼はアンの父ジェイムズ2世がヨーク公時代に先妻の死後、後妻として迎え…

『KING&QUEEN展(from National Portrait Gallery of London)』詳報Ⅱ-5鑑賞

《Ⅱステュアート朝⑤》 前回、「権利の宣言」を受け入れて、オレンジ公ウィリアムと妻のメアリーが共同統治の王座に就いたことを記しましたが、この「権利の宣言」をもとに1689年12月法律として発布したのが、「権利章典」です。その中身を少し詳しく見てみ…

『七草粥リゾット』

一昨日1月5日(火)は寒の入り、めっきり寒くなってきました。これまでは比較的暖冬だったのか、関東地方の正月は晴天の日が多くて日向は暖かでした。その分余計に寒さが身に滲みる今日この頃です。今日は松の内の最終日、正月も終わりです。七草粥を食べ…

『KING&QUEEN展(from National Portrait Gallery of London)』鑑賞詳報Ⅱ-4

《Ⅱステュアート朝④》 王政復古で即位したチャールズ2世は、即位前の「ブレダ宣言」を一部反故にし、王殺しの首謀者12人を処刑し、埋葬されたクロムウェルの死体を発掘して死体を絞首刑にし、首をはねて24年間さらし首にしました。その他大勢のものが投…

『KING&QUEEN展(from National Portrait Gallery of London)』鑑賞詳報Ⅱ-3

《Ⅱステュアート朝③》 イングランド内戦で王党派に勝利したオリヴァー・クロムウェルは、内戦後、強硬策に打って出て、軍事クーデターを敢行し、自派に対立する最大勢力の長老派を議会から全員追放しました。そして残った50数名の議員のみからなる下院ランプ…

初詣2021(1月3日)神社廻り

例年ですと初詣は、鎌倉の鶴岡八幡宮とか寒川神社とか川崎大師とかの所謂大社や古刹に行くのですが、今年はそういった何万人も参拝者が集まるところには行けません。近場に行くにしても電車やバスには乗りたくないので、ウオーキングがてら小さな古い社に行…

『KING&QUEEN展(from National Portrait Gallery of London)』鑑賞詳報Ⅱ-2

《Ⅱステュアート朝②》 前回触れましたが、ジェイムズ1世は王権神授説を主張「王の権限は神から授けられたもので不可侵あり、神以外に責任は負わない。」と宣言したのに対し、議会は、「Common Lawこそイギリスの古来の理念であり、法律がすべて(議会、王も…

新春宝塚スペシャル「WELCOM TO TAKARAZUKA」

宝塚新春初舞台、月組公演『月、雪、花』 【会場】宝塚大劇場 【主演】珠城りょう、美園さくら 【演出】植田紳爾 【監修】板東玉三郎 所謂、日本物レビューです。毎年初舞台の恒例だそうです。和装で日本舞踊と和風の歌とクラシック名曲のバック奏を背景とし…

『Wiener Philharmoniker Riccardo Muti Neujahrskonzert (2021)』世界ライヴ放送を観ました  

昨年11月のウィーンフィル来日演奏を聴いた余韻がまだ残っている1月1日、ニューイアーコンサートが現地学友協会において無観客演奏で実施されました。我が国ではNHKが19時から生放送をしたのでそれを鑑賞しました、感じたことを次に記します。 ニュー…